大人から子供まで好きな人が多い野菜であるじゃがいも、ハムスターには与えても良いのでしょうか?
じゃがいもは一年を通して安価に手に入りやすく、常備しているという家庭も多いでしょう。
もしハムスターに与えることができるのであれば、何か気を付けなければならない点があるのか、気になることをまとめています。
ハムスターにじゃがいもを与えたいなら、ぜひご一読下さいね。
目次
ハムスターはじゃがいもを食べても大丈夫!
じゃがいもはハムスターが食べても良い野菜の一つです。
市販のハムスターフードの中にも、じゃがいもが含まれているものもあります。
しかし、じゃがいもを家庭で与える場合には、必ず注意しなければならない点があります。
もし、飼っているハムスターにじゃがいもを与えたい場合は、下記の注意点を守ってから与えるようにしましょう。
ハムスターにじゃがいもを与える時の注意点
皮、芽、葉を与えてはダメ!
じゃがいもは人間が食べる場合にも、芽は必ず取り除いてから調理しますよね。
これは、芽の部分に中毒成分が含まれているからです。
ハムスターにじゃがいもを与える場合にも、絶対に与えてはいけない部分があります。
それは、じゃがいもの皮、芽、葉の部分です。
これらの部分には「ソラニン」と呼ばれる中毒成分が含まれているのです。
ソラニンは人間であっても大量に摂取すると、運動中枢神経に麻痺がおこり下痢や嘔吐と言った症状を呈し、最悪の場合死に至ることもあります。
体の小さなハムスターであれば、少量であっても命とりとなってしまうでしょう。
生のまま与えてはダメ!
基本的にじゃがいもを生で食べることはありませんが、ハムスターにも生で与えることは止めましょう。
生のじゃがいもには、プロテアーゼ阻害物質と呼ばれるタンパク質の消化吸収を阻害する物質が多く含まれていて、消化不良を起こす可能性があります。
消化不良になると下痢になることも考えられ、下痢はハムスターにとって、とても危険です。
じゃがいもをハムスターに与える場合は、茹でて火を通したものを与えるようにしましょう。
与える場合は、茹でた真ん中の部分のみ
じゃがいもの芽や皮の部分に毒性が含まれているため、それらを取り除いて与える必要がありますが、より安心なのは可食部の中心付近です。
実の中心部分であれば、皮の剥き残しや芽の取り残しの心配もありません。
より安心に与えることができます。
人間用に加工されているじゃがいも製品は与えない
じゃがいもは人間用のおやつなどとして加工品がたくさん販売されていますが、それらを与えることはやめましょう。
人間用に加工されているものには、塩分や糖分、油分が多く含まれているものがあります。
これらはハムスターにとって有害になり得ます。
また、家庭で茹でて与える場合も、味付けは不要ですよ。
ハムスターへじゃがいもを与える場合の適量や頻度
じゃがいもは毎日与える必要はありません。
もし与える場合には、多くても週に2~3回程度にしましょう。
1回で与える量も、ハムスターが手で持てる程度の大きさの一かけらほどで充分です。
与えたじゃがいもは、食べきるまで見守りましょう。
もし残すようならば、ケージ内で腐ってしまうことも考えて、すぐに処分してしまった方が良いでしょう。
じゃがいもの栄養
じゃがいもはカリウムやビタミンCの含有に優れた野菜です。
ビタミンCは熱を通すと損なわれてしまいますが、じゃがいもの場合、でんぷん質がビタミンCが損失するのをを助けてくれるため、加熱調理後も比較的優位にビタミンCを摂取できます。
ビタミンCは皮膚や粘膜の維持、保護に効果があります。
じゃがいもは必ずしも与えなければならない野菜ではない
ハムスターの主食はペレットですが、ペレットだけでは補えない栄養を、新鮮な野菜や果物を与えることでハムスターの健康維持に役立っています。
じゃがいもも野菜ですが、毒性が気になるため与えるためには注意が必要ですね。
また壊れにくいビタミンCを多く含んでいるとはいえ、もっと手軽に与えらてビタミンCを摂取できる野菜もあります。
じゃがいもはたくさん食べると、結構お腹がいっぱいになってしまいますよね。
野菜の中でも腹持ちの良いじゃがいもは、ハムスターに与えるとそれだけでお腹がいっぱいになって、主食であるペレットを食べなくなる可能性もあるんです。
毒性のある部分を与えないように気を付けなければならず、主食の邪魔になるようであれば、積極的に与える必要はありませんね。
まとめ
私たちにとって、とても身近な野菜であるじゃがいもですが、ハムスターに与えるには毒性に注意が必要です。
雑食性であるハムスターは、じゃがいもを与えると喜んで食べる個体も多いはずです。
しかし、じゃがいもを食べることで主食であるペレットを食べなくなってしまっては困りますね。
じゃがいもは積極的に与える必要はなく、与える場合にも与え方や与える部分に注意が必要な野菜であることを覚えておきましょう。