基礎知識

夜行性のハムスターが昼夜逆転したらヤバイ?逆に夜うるさい場合の対処法も紹介

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本来ハムスターと言うのは夜行性の生き物です。

夜行性というと、昼間に眠って夜中に活動するということなので、人間とは生活スタイルが真逆ということになりますね。

この性質は本能からくるものですが、ハムスターの中には昼夜が逆転しているような生活スタイルの個体もいるようなのです。

夜行性の生き物が昼行性になることに問題はないのでしょうか?

気になることをまとめてみました。

またハムスターが夜行性で困るのは、人間が寝静まったころに活動を始めるため、うるさく感じることではないでしょうか。

今回は、夜中にうるさいハムスターへの対策についても紹介していますよ。

ハムスターが夜行性である理由

野生のハムスターは、砂漠地帯の地下(土の中)に巣穴を作って生活しています。

ハムスターは外敵に見つかると、かなりの確率で捕食されてしまう弱い生き物です。

そのため、外敵が多く活動している昼間には眠り、夜になってから餌を探しに活動を始めると言われています。

ハムスターが夜行性であるのは、こういった野生のハムスターの名残があるからでしょう。

ハムスターが昼行性になると病気になることもある

「体内時計」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

体内時計とは、生き物が1日を生活する上で体内に備わっているリズムのことです。

人間でいうと、意識しなくても朝になれば目が覚めて心身が活動的になり、夜になれば休息をとるために自然に眠くなります。

こういったリズムがハムスターでは逆になっているので、朝になると眠くなり、夜になると活動的になります。

体内時計は、そのリズムが崩れると体調に不調をきたすことがわかっています。

体の各部分、臓器にはそれぞれのリズムがあり、それらが狂うと、不眠、高血圧、肥満、糖尿病、がんといった病気を起こす原因にもなると言われています。

これはハムスターも同じで、本来夜行性であるハムスターが昼行性になる事で、病気になってしまう事もあるということを覚えておきましょう。

ハムスターが昼行性になってしまう原因

ペットとして飼われているハムスターの中には、昼夜が逆転してしまい、昼間に人間と同様に活動的になってしまう個体がいるようです。

なぜ昼行性になってしまうのか、その原因について詳しく解説します。

昼間なのに部屋の中が暗い

ハムスターを飼っていても、日中ずっと一緒に居る訳ではないかもしれません。

日中は外出していることが多いお宅などでは、部屋のカーテンを閉め切っていて暗い、ということはないでしょうか。

昼間に飼育環境が暗ければ、ハムスターは夜だと勘違いして行動を始めるでしょう。

また、これがきっかけで昼行性になる可能性があります。

夜なのに明るい、電気がついている

夜、遅い時間まで起きているお宅では、電気が付きっぱなしで明るい環境でハムスターを飼育していないでしょうか。

これもハムスターが夜を昼間だと勘違いしてしまう原因になります。

電気の明かりを昼間だと勘違いしたハムスターは、寝る準備に入ってしまうかも知れません。

こういった状況が続くと、昼行性になってしまいます。

就寝中に起こしている

ハムスターが寝ている昼間に、音をたてたりコミュニケーションを取ろうとして起こしてはいないでしょうか。

本来眠っていなければいけない時間帯に起こされては、睡眠時間が十分に取れないので、夜に寝ることが出てきます。

こういったことも昼夜が逆転する原因となります。

昼行性になったハムスターを夜行性に戻す方法

ハムスターを病気にさせないためにも、できる限り昼行性にはさせない方が良いでしょう。

もし、昼間に起きていることが多く、昼行性になってしまった疑いがあるのなら、夜行性に戻すよう努力しましょう。

ハムスターを夜行性に戻すためには、昼間は明るく、夜は暗いという環境を整えてあげることです。

朝はカーテンを開けて日光を部屋の中に取り入れましょう。

日中、留守にするのであれば、暗くならないよう電気を付けたり、明るい場所にケージを移動してあげましょう(ただし、直射日光が当たる場所は避けること)。

また、夜は電気を消すことが難しいのであれば、ケージに布をかぶせて暗くしたり、電気を消した部屋に移動させるなど、暗い環境を作ってあげましょう。

こういったことを続けることで、自然とハムスターが本来のリズムを取り戻してくれますよ。

ハムスターのお世話は夕方以降に

ハムスターは夕方以降から少しずつ活動的になってきます。

そのため、ケージ内のお掃除や給水ボトルの交換など、ハムスターのお世話はなるべく夕方以降にするのがおすすめです。

朝方や昼間はハムスターの就寝の時間です。その時間帯にケージ周辺が騒がしいと、睡眠が妨げられてしまうのでこれもハムスターの体内リズムを崩してしまう原因となってしまいます。

夜中にうるさいハムスターへの対策

夜に活動的になるハムスターですが、飼い始めたころはその活動音がうるさく感じる飼い主さんもいるようですね。

ガサガサとケージ内を走り回る音であったり、回し車を走る音であったり。

金網タイプのケージであれば、金網をかじる音も聞こえてくるかもしれませんね。

寝室がハムスターのケージを置いてある部屋から離れていれば何の問題もありませんが、同じ部屋で寝ているという場合などは、特にハムスターの出す音に敏感になってしまうかも知れません。

お互いにお互いの生活音に少しずつ慣れてくることもありますが、どうしても気になって仕方がないと言う場合には後述の方法を試してみましょう。

回し車がうるさい場合

回し車は色々なタイプのものが販売されています。

最近のものは消音設計のものが多いとは思いますが、それでも気になる場合には別のタイプの回し車に変えてみるのも良いかも知れません。

また、回し車も使用しているうちに擦れる音が出てきて、それがうるさく感じることもあります。

摩擦箇所を手入れしたり、新しいものを用意してあげるのも良いですね。

走る音がうるさいからと言って、回し車を撤去するようなことは止めて下さいね。

金網をかじる音

ハムスターの習性として物をかじることがありますが、金網タイプのケージで飼育していると、金網をかじってしまう個体もいます。

金属をかじる音は、思いのほか響くものです。

ハムスターにやめるように言っても伝わらないので、これが癖になっている場合はケージを水槽タイプに変えるのも良いでしょう。

ハムスターが走る音が響く場合

夜には非常に活発に動き回るハムスター。

ケージ内を走り回ったり、時には高い場所から落ちるような音が聞こえてくることもあります。

そのたびにケージの振動音が気になるかも知れません。

もしケージ全体の振動音が気になるのであれば、ケージの下にゴムやコルクのマットを引くなどして、振動を抑えてみましょう。

ゴムやコルクのマットは振動を吸収してくれるので、音の軽減に効果がありますよ。

まとめ

ハムスターは人間が寝静まったころにとても活発になるので、飼い主としては一緒に遊ぶ時間があまりないのは少し寂しいかも知れませんね。

しかし、だからと言ってハムスターが昼行性になることを喜んではいけませんよ。

ハムスターは本来夜行性の生き物であって、その生活スタイルが崩れると体調に不調をきたす原因となり得ます。

寝ているときにはそっとしておいて、起きて来たときにコミュニケーションを取るようにしましょうね。

もし昼行性になっている疑いがあるのなら、本来のリズムである夜行性に戻すよう対策してあげて下さいね。

それがハムスターの健康的な生活にもつながりますよ。