ハムスターには「どんなふうにどんな野菜を与えればよいのか?」「いつから与えても良いのか?」など気になりますよね。
ハムスターの主食は、ドッグフードのようにカリカリっとした固形物、ペレットです。市販されているペレットは、それだけを与えていれば栄養は充分とれるようになっています。
でも飼い主としては、毎日同じペレットじゃ飽きてしまうんじゃないかな?と思ってしまいますよね。
ペレット以外の食べ物として野菜を与えることを検討する場合、そこにはいろいろな注意点があります!
ここではハムスターへの野菜の与え方や頻度・適量についてお伝えします。
目次
- 1 ハムスターは草食系ではない!
- 2 ハムスターに与えても良い食べ物、どう判断する?
- 3 そもそもハムスターに野菜は必要?
- 4 ハムスターに与えて良い(与えたい)野菜!おすすめの理由と注意点も紹介!
- 5 ハムスターに与えてはいけない野菜まとめ
- 6 食べれない訳ではないけれど...注意が必要な野菜もあります
- 7 ハムスターが健康的に過ごすために!ハムスターへの野菜のあげ方や適量など、与え方の注意点
- 8 ハムスターに野菜はいつから与えて良いの?赤ちゃんでも大丈夫?
- 9 ペレットが手元に無い!そんな時に野菜だけで代用は可能?
- 10 野原などで手に入る野草、ハムスターにあげてもいいの?
- 11 ひまわりの種子以外にあげられる種子はある?
- 12 まとめ
ハムスターは草食系ではない!
その可愛らしい見た目から、草食動物のようなイメージのハムスター。しかし、実際は雑食性です。
植物性の食べ物も食べますが、ゆで卵や鶏肉といった動物性たんぱく質も食べます。与えれば、昆虫だって食べてしまうでしょう。
まず理解しておかなければいけないのは、草食系でないハムスターに野菜の与えすぎは厳禁!ということ。食物繊維や水分の多い野菜を多量に与えると、軟便や下痢の原因となってしまいます。
そのような事態を起こさないためにも、与える適量を知ることはとても大事なんです。
ハムスターに与えても良い食べ物、どう判断する?
人間が食べるものの中には、動物には与えられないものもあります。では、ハムスターに与えるべきではない食べ物とはどういったものでしょうか?
ハムスターにとって毒性はないか
同じ食べ物であっても、人間には何の問題ないものでも、ハムスターにとっては毒となり得る食べ物があります。ハムスターが安全に食べられるものかどうか、知っておきましょう。
ハムスターに必要な栄養があるか
とても小さなハムスター。少しの量の食べ物でも、すぐにお腹がいっぱいになってしまいます。栄養のないものでお腹が膨れてしまっては、本当に必要な食べ物、栄養分を吸収することができません。ハムスターにとって栄養が十分採れる野菜を与えるようにしましょう。
ハムスターにとって高カロリーではないか
ハムスターは病気になりやすい生き物。人間でも高カロリーな食事を続けていると病気になってしまいますよね。高カロリーな食べ物は、与えすぎに注意が必要です。
そもそもハムスターに野菜は必要?
ハムスターの主食はペレットであり、それを食べていれば生きていくことはできます。しかし、より健康で長生きするためには、様々な栄養を摂取した方が良いに違いありません。
ハムスターに「健康で」「長生き」を望むのであれば、野菜を与えることは一つの手段になるでしょう。
栄養を補うために野菜を利用
ハムスターのペレットは、主原料がコーンや麦などの穀物類です。
そこにほかの原料(野草であったり、海藻成分であったり)が含まれているものもありますが、ペレットでは摂取できないビタミン類などの栄養を野菜で補ってあげると良いですね。
ハムスターに与えて良い(与えたい)野菜!おすすめの理由と注意点も紹介!
キャベツ
免疫力アップなどの効果が期待できるキャベツ
キャベツと言えば、比較的家庭料理にも多く登場する、安価で手に入れやすい野菜の一つですよね。
そんなキャベツにはビタミンC、K、Uや食物繊維が含まれています。ビタミンCには免疫力アップやガンの予防、また老化防止の効果が。ビタミンKには骨の健康を維持する効果が見込まれます。
ビタミンUには胃粘膜の保護や胃酸の過剰分泌予防、消化性潰瘍の治療といった効果があるんです。また食物繊維には整腸作用も期待でき、進んで与えたい野菜ナンバー1と言ったところです。
しかし与え過ぎは禁物。水分や食物繊維を多く含むキャベツは、与えすぎると軟便や下痢の原因となってしまいます。
キャベツ代わりとしてレタスはOK?
キャベツと良く似ている野菜として、レタスはどうかと考える人もいるでしょう。
しかし、レタスはハムスターに与える野菜としてはあまり好ましくありません。レタスはその成分のほとんどが水分であるため、知らないうちに水分の採りすぎ!という事態も考えられます。
ほんの少量を水分の代わりに、という程度でしたら与えてみても良いでしょう。
かぼちゃ
火を通すと甘みがでておいしいかぼちゃ。かぼちゃにはビタミンA,C,Eが含まれていますよ。
ビタミンAには皮膚や粘膜の保護、ビタミンEには抗酸化作用、老化防止の作用があります。
カボチャは種も与えられる
知っている人も多いと思いますが、かぼちゃは種も食べられます。栄養価も高くおいしく食べてくれますが、高カロリーであるため多くは与えられません。
にんじん
常備野菜の一つとして、いつでも冷蔵庫にあるにんじん。にんじんはβカロテンを多く含む野菜です。βカロテンは体内でビタミンAに変化します。
皮膚の健康ならニンジンにお任せ!
ビタミンAは、皮膚などの上皮組織を健康で正常に保つ働きをしてくれます。皮膚の病気にもなり易いハムスターには、積極的に与えたい野菜のひとつですね。
ブロッコリー
サラダの彩としても人気のあるブロッコリー。ブロッコリーにはビタミンC,K,Eが含まれていますよ。
ビタミンCが豊富なブロッコリー
ブロッコリーは特にビタミンCを豊富に含んだ野菜です。それはレモンの含有量よりも多く、ガン予防、老化防止、免疫力アップなどに期待ができますよ。
大根の葉
おみそ汁の具や漬物、ふりかけなどとして食べられる大根の葉。こちらもハムスターに与えたい野菜の一つです。
大根の葉には、ビタミンCのほかにカルシウムや鉄分などが豊富に含まれています。カルシウムで骨を強くし、鉄分で血流の改善に期待できますね。
ただし、大根自体はあまり与えないようにしましょう。栄養があまりない上に水分量が多いため、こちらも軟便や下痢の原因となります。
乾燥野菜
上記の野菜などをフリーズドライにしたり、乾燥させたものです。乾燥野菜は、ハムスターの嗜好品としてペットショップなどで手に入ります。
乾燥野菜なので水分を取りすぎる心配はありませんが、ハムスターにとって嗜好性が高いため、与えすぎには注意です。
実はこんな野菜もおすすめ!ブロッコリースプラウト
カイワレ大根に似た形のブロッコリースプラウトは、ハムスターに与えてもOK!肝臓機能を改善してくれると言われるスルフォラファンを含んでいます。
ハムスターに与えてはいけない野菜まとめ
我々人間にとってはおいしい野菜であっても、ハムスターにとっては有毒となるものがたくさんあります。そういった野菜を体の小さなハムスターが食べてしまうと、少量であっても深刻な事態を引き起こす可能性があるんです。
最悪の場合、死亡してしまうことも。下記にはハムスターに与えてはいけない野菜をまとめました。あげても良いかどうか迷った時、ぜひ参考にして下さいね。
芽キャベツ
ねぎ
れんこん
アボカド
なす
ニンニク
玉ねぎ
キノコ類
タケノコ
銀杏
にら
ジャガイモ(芽や皮)
ショウガ
唐辛子
アロエ
アスパラガス
ソラマメ
インゲン
カイワレ大根
刺激の強いもの、味の濃いもの、あくの強いものは基本的に与えてはだめです。
食べれない訳ではないけれど...注意が必要な野菜もあります
キュウリ
あっさりしていて食べやすいきゅうり。その95%は水分で、ハムスターが水分を取りすぎになる心配が。与える時は、すぐに食べきれるほんの少量にしましょう。
豆類
豆類は植物毒を持っているものが多く、迷ったなら与えない方が無難です。たまに枝豆をおやつとして与えているという人がいるようですが、生では絶対に与えないでください。
もし与えるのならば、良く茹でた枝豆をご少量だけにしましょう。もちろん塩味は厳禁ですよ。
サツマイモ
甘みがあり人間にとってもおやつとして人気のあるサツマイモ。ハムスターに与えても大丈夫ですが、甘みが強いということはカロリーが気になりますね。
ハムスターは甘いものが好きなので、食べ過ぎてしまう心配があります。与える場合はごく少量に。
青菜などの野菜には注意が必要なものも!小松菜は?
大根の葉はハムスターにもおすすめできますが、ホウレンソウは灰汁が強くお勧めできません。
青菜野菜は、注意が必要なものがあるので気を付けましょう。
小松菜はホウレンソウほど灰汁も強くなく、少量なら与えられますが、心配な場合は茹でたものをごく少量に。
ハムスターが健康的に過ごすために!ハムスターへの野菜のあげ方や適量など、与え方の注意点
基本的には火を通した野菜を与えること
生で与えても大丈夫な野菜も、もちろんたくさんあります。しかし、植物毒の中には、火を通すことでその分量を減らすことができるものもあります。茹でて与えた方がより安心ですね。
野菜の水気を切る
野菜は洗ったならば、水分はなるべくふき取ってから与えましょう。野菜にも水分が含まれるので、水分量が気になります。
毎日同じ野菜を与えない
体にとって良いはずの栄養も、毎日与え続けるとハムスターの小さい体には負担になる場合が。できる限り、毎日違う種類の野菜を(できれば数種類)与えましょう。
古くなった野菜は与えない
些細なことでも体調を壊しやすいハムスター。古くなった野菜は、お腹を壊す原因になることもあります。新鮮な野菜を与えて下さいね。
ハムスターが食べやすい大きさで与える
とっても小さなハムスター。人間が食べるサイズにカットされていては食べにくいですよね。ハムスターが持って食べられる大きさにしてあげて下さいね。
野菜はどのくらいあげればよい?適量や頻度は?
あくまでハムスターの主食はペレットです。なので、野菜は「ご飯とおかず」のような感じで、ペレットと同じくらいか、それより少し少なめにあげると良いですね。
ハムスターは一気にたくさんの量は食べられません。たくさん野菜を与えてしまうと、知らないうちにケージ内で野菜が腐ってしまう事も。そしてその腐った野菜をハムスターが食べてしまう事も考えられます。
1回で食べきれる量を与え、残したものはすぐに捨ててしまった方が良いかも知れませんね。
頻度としては毎日でもOKです。ただし毎日同じ野菜ではなく、栄養が偏らないように色々な野菜をローテーションするようにしてください。
人間用に加工されているものは与えない
野菜ジュースや野菜チップスなど、人間用に調理されているものは絶対に与えてはダメ。
砂糖、塩、油分などがとても多く含まれています。ハムスターにとって毒以外の何物でもありません。
ハムスターに野菜はいつから与えて良いの?赤ちゃんでも大丈夫?
ハムスターの赤ちゃんは生後10日位まで母乳で育ちます。
それ以降は自分で餌を食べるようになりますが、固いものを食べることができません。
生後10日以降から野菜をあげても良いのですが、与えるのであればキャベツの葉の部分のように柔らかい野菜を選ぶようにしてください。
ただしこの時期は、ペレットをハムスター用のミルクでふやかしてあげるのが普通です。
生後25日程度経てば親と同じものを与えて大丈夫です。
ペレットが手元に無い!そんな時に野菜だけで代用は可能?
ハムスターの健康を第一に考えるなら、答えは「NO」です。どんな野菜であっても水分を含んでいて、それだけを食べさせると水分の採りすぎになるからです。
ペレットは無くなる前に買い足すこと。ないことに気が付いたなら、なるべく早く買いに行くことですね。
野原などで手に入る野草、ハムスターにあげてもいいの?
野生のハムスターは野草だって食べています。雑食性のハムスターですから、野草も食べられますが、なんでもOKと言うわけではありません。
与えても良いものをまとめましたが、判断がつかないものは与えないようにしましょう。
与えて良い野草とその注意点
たんぽぽ、オオバコ、ナズナ、レンゲソウ、シロツメクサなどの野草はハムスターが食べても大丈夫と言われています。これらは薬草であったり、お茶の原料であったり、人間も食用にする場合がありますね。
ハムスターに与える場合は、状態の良いものをあげて下さい。排気ガス、犬猫の糞尿、農薬などの影響を受けていないものを探す必要がありますよ。
ひまわりの種子以外にあげられる種子はある?
ハムスターはひまわりの種子が好きですよね。ひまわりの種子以外にも、ハムスターが食べられる種子をまとめました。種子は、ほとんどのものが高カロリー。
与える場合はほんの少量、与え過ぎは厳禁ですよ。また味付きのものも厳禁です。
与えても良い種子類
かぼちゃの種子、アーモンド、くるみ、ピーナッツなど。
まとめ
かわいいペットのハムスター。できれば、健康で長生きして欲しいですよね。そのためにも、ペレットにプラスして新鮮で栄養価の高い野菜を与えましょう。
もちろん与える時には、いろいろな注意点を守って与えて下さいね。