トマトは健康効果の高い野菜として、とても人気のある野菜の一つですよね。
度々テレビでその効果が取り上げられることもあり、意識して採っているという人も多いのではないでしょうか。
健康や体に良いのであれば、ハムスターにも与えてみたいところですが、ハムスターはトマトを食べても大丈夫でしょうか?
また、葉や種子など、与えてはいけないところはあるでしょうか?
今回は、ハムスターにトマトを与える際の注意点などを詳しくまとめていますよ。
目次
トマトってハムスターは食べても大丈夫?
真っ赤でみずみずしいトマトは、程よい酸味や甘み、うまみを兼ね備えていて、とても人気の高い野菜の一つですよね。
スーパーなどでも一年を通して購入できるトマトは、旬である夏には安価となり、食卓に上ることも多いのではないでしょうか。
買ってきたトマトをほんの少しハムスターにも与えたい、というのは、基本的にはOKです。
ハムスターはトマトを食べることができますし、トマトの健康効果はハムスターにも期待ができます。
しかしハムスターにトマトを与える時には、いくつか気を付けなければならない点があります。
ハムスターにトマトを与える時の注意点!
水分量に気を付ける
トマトはとても水分量の多い野菜です。
実にその94%程度が水分であり、これはたくさんある野菜の中でもトップクラスです。
ハムスターは水分を取りすぎると、軟便や下痢を引き起こします。
そのため、トマトを過剰に与えてしまうことは危険です。
もし与える場合は、皮に近い実の部分をほんの少量与える程度にしましょう。
青い実を与えてはダメ!
トマトと言えば真っ赤なものを想像しますが、中にはまだ熟れていない、実が青いものも交じっていますよね。
あまり知られていませんが、トマトは「トマチン」という天然毒素を含んでいます。
そして、そのトマチンはトマトの青い実に多く含まれているんです。
人であれば、どんなに食べ過ぎても問題のない量ですが、体の小さいハムスターにとっては体に悪い影響を与える可能性もあります。
もしトマトを与えるのであれば、青い実や青い部分を避け、赤く熟している部分のみにしましょう。
トマトの葉や茎は与えてはダメ!
トマトは枝が付いた状態で売られているものもありますよね。
また、自宅で栽培しているという場合には、トマトの葉や茎も一緒に収穫することがあります。
トマトの葉や茎には、先ほど紹介した「トマチン」という毒素に加えて、ソラニンというアルカロイド系の毒素をも含んでいます。
これらの毒素はハムスターが摂取することで、命を落とす危険もあります。
そういった危険を避けるためにも、トマトの葉や茎、ヘタなどの部分などはハムスターに与えてはいけません。
トマトの種子は与えない方が良い?
トマトは、中心部にどろどろとした果肉と共に種子が含まれていますよね。
この種子の部分は、ハムスターに与えても大丈夫なのか、心配になる飼い主さんもいると思います。
まず気になるのは水分量です。種子だけを取り出して与えるというのは大変なので、水分量の多い果肉も一緒に与えてしまう事になりますね。
そのため、下痢や軟便の危険性があります。
また、種子にもトマチンは含まれています。これらのことを考えると、種子や種子に近い部分も与えるのは避けた方が無難だと言えるでしょう。
ミニトマトは与えても良い?
ミニトマトを丸ごとハムスターに食べさせている動画を、見たことがある人もいるかも知れません。
しかし、これはあまりお勧めはできません。
というのも、トマトは水分量の多い野菜であると記述しましたが、ミニトマトであっても、1個丸ごと与えるのは水分の過剰摂取になる可能性があるからです。
もしミニトマトを与えるのであれば、4分の1程度の大きさに切り分け、一度で食べきれる量を与えるくらいにしましょう。
また、食べきれず残してしまうようならば、すぐに処分してしまいましょう。
トマトジュースは与えても大丈夫?
生のトマトが手に入らない場合、手軽にトマトの栄養を摂取したい場合には、トマトジュースを利用するのも良いですよね。
しかし、それは人間の場合であって、ハムスターには与えてはいけません。
市販のトマトジュースには、塩分などの調味料が加えられているものがあります。
こういった加工品は人間用に味付けがされているため、ハムスターにとっては味が濃すぎる可能性があります。
また最近では、食塩や保存料などが不使用のものも売られていますが、トマトジュースには実の青い部分や種子なども含まれている可能性があります。
こういったことからも、ハムスターにトマトジュースを与えるのは避けた方が良いでしょう。
トマトの健康効果とは?
トマトと言えば、「リコピン」という成分が有名ですが、その他にもたくさんの栄養成分を含んでいるんです。
品種によってばらつきはありますが、実に、ビタミンA、 ビタミンC、ビタミンE、リコピン、カリウム、食物繊維、鉄分、カルシウム、クエン酸などといった多くの栄養成分を含んでいます。
ビタミンA、C、Eに加えて多くのリコピンを含むトマトは、とても抗酸化力に優れた野菜です。
人や動物の体を錆びさせてしまう過剰な活性酸素を抑えるのに、リコピンの抗酸化力は有効であると言われていますよ。
そしてこれはハムスターにとっても同じで、トマトを摂取することで、病気の予防や老化を遅らせる効果があると考えられますね。
まとめ
トマトにはトマチンやソラニンと言った毒素を含んでいる部分があり、ハムスターに与える場合には注意が必要になってきます。
こういった毒素が気になるという飼い主さんの場合は、与えない方が無難かもしれませんね。
しかし、抗酸化力に優れたトマトは、ハムスターにとっても健康効果の高い野菜と言えます。
決して必ずしも与えなければならない野菜ではありませんが、1週間に1回程度、様子を見ながら与えてもるのも良いのではないでしょうか?