ハムスター用のおやつとして様々なドライフルーツが売られていますよね。実はその中に、ハムスターにあまりあげてはいけないものが含まれています。
それは、レーズンです。
「ペットショップでおやつとして売られてるのになんで?」と思った方も多いかと思います。実は、あげ過ぎると死に至る可能性もあるのです。
では、なぜレーズンはあまりハムスターにあげてはいけないのか、理由も含めご説明しますね。
目次
ハムスターにレーズンは問題あり
レーズンはハムスターにあげない方が良いとされる食べ物です。与え過ぎると死に至る危険性もあります。
甘みもあってハムスターが喜びそうと思うかもしれませんが、含まれている栄養素に問題があります。
ではどんな成分がハムちゃんの体に悪影響なのでしょうか?
レーズンにはハムスターにとって毒となる成分が!
毒になる成分とは、カリウムです。適度な量の分には、ナトリウムの排出を促すので問題はありません。
しかし、腎臓の働きが弱っているときに多く摂取すると、体外にカリウムを排出できずに、高カリウム症になってしまいます。
それにより、不整脈や心臓麻痺を起こす危険性が高くなるのです。
特に高齢のハムちゃんなど、腎臓の働きが弱っている可能性が高い子にあげるのは、命の危険に関わる事態となってしまうかもしれません。
レーズンの皮にも要注意!
そして、レーズンの皮にも、ハムスターにとって危険となる成分が多く含まれています。
それは、ポリフェノールの一種と言われる、タンニンです。
植物が動物に対抗するために含んでいる成分のため、強力な殺菌作用があります。
人間はこのタンニンを無毒化できる作用を体に持っていますが、ハムスターにはその力がありません。
そのため、ハムスターが摂取すると腎臓や肝臓が傷つく可能性があるのです。
特に腎臓に障害が出る可能性が高いため、ハムスターにレーズンはあげない方が良いと言えます。
ハムスターってレーズン好きなの?
酸味や苦みが苦手なハムスターにとって、甘みの強いドライフルーツは好物で、レーズンもその中に含まれます。
乾燥することで甘みの増したレーズンは、与えると喜ぶハムちゃんも多いかもしれません。
しかし、上記したように、与えると喜ぶからとたくさんあげて良い食べ物ではありません。
健康を害する可能性が十分にありますので、なるべくなら与えない方が良いでしょう。
ハムスターに食べ物をあげる時の基本となる考え方
レーズンは与えない方が良いとお伝えしてきました。
飼っているハムちゃんにペレット以外のものをあげて喜んでもらいたいと思うなら、以下の点に注意すると良いでしょう。
①ハムスターにとって毒となる成分を含んでいない
②栄養がある
③適度なカロリー
①については、人間は大丈夫でも、ハムスターにとっては毒となる成分があるので、きちんと調べてみましょう。
②は、栄養のあまりないものをあげてしまうと、体の小さなハムスターはそれだけでお腹いっぱいになってしまい、必要な栄養が摂れない可能性が出てきてしまいます。あげるなら栄養分のあるものにしましょう。
③は、高カロリーなものをたくさんあげるとハムスターの健康にとってもよくありません。少量でもハムスターにとっては高カロリー過ぎる可能性があるので、注意して与えましょう。
鉄分を摂らせてあげたいなら
では、上記の3点に注意しつつ、「鉄分をしっかりあげたいからレーズン」と思っていた飼い主さんにオススメなのが、小松菜です。
小松菜はビタミンCも含んでいて、鉄分の吸収を助けますので、栄養摂取の効率が高いと言えます。
危険のあるレーズンをあげるより、安全な小松菜でハムちゃんに喜んでもらえるといいですね。
あげて良い果物3選
また、レーズンはダメでも、何か甘くて美味しい果物をあげたいと思っている飼い主さんには、りんごやみかん、いちごをおススメします。
いずれもあげ過ぎによる水分のとり過ぎには注意が必要ですが、ハムちゃんにあげても安心な果物です。
ハムちゃんが一番喜んで食べるものを、あげてみてくださいね。
まとめ
今回はレーズンについてお伝えしてきました。
少量なら大丈夫ととなえる人もいますが、やっぱり腎臓障害などの危険があるのなら、ハムちゃんには与えない方が安心ですよね。
その代わりに、小松菜やりんごなどの安全なおやつを与えて、ハムちゃんが喜んで食べる可愛い姿を眺めてみてくださいね。