多ければ、一度に10匹ほどの赤ちゃんを産むこともあるハムスター。
繁殖に成功したのは良いけれど、赤ちゃんハムスターの餌はどうすれば良いのか、疑問に思ったことはありませんか?
ここでは、ハムスターの赤ちゃんに与える餌の種類や量、また食べない時の対処法についても紹介していますよ。ぜひ参考にしてみて下さいね。
目次
ハムスターの赤ちゃんに与える餌は何がいい?週齢ごとに見ていこう!
ハムスターは、人間の数倍の速さで成長していきます。そのため生後1か月もすれば、すでに大人のハムスターになっているんです。
大人になるまでの期間は約1か月ほどなので、1週間で5歳ずつ成長しているようなイメージでしょうか?人間にたとえると、すごいスピードですよね。
1週間で5歳も成長すると考えると、与える食べ物も、その都度合ったものを考えてあげなければいけません。
ここでは週齢に合わせた餌をご紹介します。
生後0日から1週間目まで

産まれたばかりのハムスターの赤ちゃんは、真っ赤な色をしていて、毛も生えていません。目も見えず、耳も聞こえていないので、頼りになるのは嗅覚のみの状態です。
当然まだ歩くこともできないので、餌を持つこともできませんね。
この時期の赤ちゃんは人間同様、母ハムスターの母乳を飲んで育ちます。まだ固形物は食べられないので、母乳が赤ちゃんの餌ということになりますね。
そのため、まだ赤ちゃんのための餌は用意する必要はありません。その分、母ハムスターにはいつもより栄養価が高い餌を多めに用意しましょう。
生後1週間から2週間まで
産まれてから1週間も経つと、毛が生えてきて、ハムスターらしい模様も浮かんできます。目が開き、耳も聞こえるようになってくる頃ですね。
少しずつ、よちよちと歩きだす赤ちゃんもいます。このころも、まだまだ母乳が中心の食生活ですが、中には母親の餌を食べようとする子どももいます。
硬いペレットなどはまだ食べれませんが、葉野菜など、柔らかい野菜類なら食べてしまう子もいるでしょう。
母ハムスターに与える野菜以外にも、子供が食べられそうな野菜類(キャベツや小松菜などの柔らかい部分)を入れてあげましょう。
生後2週間から3週間まで
このころになると、毛も生えそろい、見た目も大人のハムスターと変わりません。少しずつ動きも活発になり、中には母乳をやめて餌のみを食べ始める子もいます。
個体差が大きいので、まだまだ母乳を欲する子もいますが、母ハムスターの食べ物に興味いっぱいになる時期ですね。
ハムスターの主食であるペレットも食べ始める時期ですが、まだまだ硬くて満足には食べられません。子ハムスターには、ペレットを水やハムスター用のミルクでふやかして、柔らかくしたものを与えてみましょう。
また、キャベツ、小松菜、チンゲン菜などの柔らかい部分を小さくちぎって与えるのも良いですね。
生後3週間から4週間まで
一カ月も経つと、ほとんどの子供は離乳が完了しています。また、歯も乳歯から永久歯に生え変わっていて、母ハムスターと同じ餌を食べることができるようになってきます。
しかし、まだ硬いペレットには慣れない子供もいるので、様子を見ながら硬いペレットとふやかしたペレットを与えてみましょう。
引き続きキャベツなどの野菜類も与えます。
子供ハムスターへの餌の適量は?

生後2週間目頃までは、母乳が中心の食生活なので、母ハムスターの餌を多めに入れておくことで対応すれば大丈夫でしょう。
普通の餌に興味を持ち始めたころには、目安として「子供ハムスターの体の大きさと同じくらいの量×子供の数分」を餌として与えることです。
与える餌はペレットだけでなく、野菜も合わせて体の大きさくらいが良いですね。
しかしこれらはあくまで目安です。個体によっては食べる量にも差が出てきますし、体格によっても違ってきますよね。
毎日食べる様子を観察し、少量ずつ増減してあげて下さいね。
野菜とふやかしたペレットは、ケージ内に残ったままにしていると腐ってしまいます。こちらはなるべく1回で食べきれる量を与えてあげて下さいね。
ハムスターの赤ちゃんが与えた餌を食べない時の対処法とは?

子供ハムスターは、与えた餌を食べてくれないこともあります。一緒に生まれたハムスターの赤ちゃんたちは、同じ兄弟であっても成長の仕方は違ってきます。
すると、力関係の強弱も出てくるでしょう。餌を食べない子供というのは、まだ母親の母乳が恋しいのかもしれませんね。母乳を飲むのも競争なので、満足に母乳が飲めてなかった可能性があります。
明らかに体格差が生じて、成長が遅れているようなら、兄弟を分けて飼育することも考えなければなりません。
離乳が進んでいるのに餌を食べてくれない場合、栄養や健康状態が気になりますので、少し嗜好性の高い食べ物を与えるのも手段の一つです。
ひまわりやかぼちゃの種子などを、中身だけ出してほんの少量与えてみるなどして様子を見ましょう。
どうしても食べない子の場合、病気になっている可能性も考えられます。しっかり観察して、様子がおかしければ病院に相談することも必要ですよ。
母ハムスターの糞が離乳食になる!?
子育てしている母ハムスターは、子供に自分の糞を離乳食として与えることがあります。
人間では考えられないことですよね。
しかし、ハムスターの糞には、善玉菌やミネラルといった栄養素が含まれているため、子供たちの免疫力向上に役立っています。
母ハムスターが子供たちに糞を与えているのを見かけても、決して止めないでくださいね。
まとめ
飼っているハムスターに赤ちゃんが生まれることは、とても感動的で喜ばしいことです。しかし初めて繁殖させたのだとすると、戸惑うこともたくさんあるでしょう。
赤ちゃんのお世話は、基本的に母ハムスターの仕事。なるべく独り立ちの時期まで、手出しをしないようにしなければいけません。
ただし、餌の補給は飼い主の仕事です。週齢に合った、適切な量の適切な餌を与えてあげましょう。
そして赤ちゃんハムスターが、立派に成長する姿を見届けてあげて下さいね。