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食事ができないハムスターに流動食!作り方・与え方や適量などを解説

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人間と同様に、ハムスターも病気や高齢が理由で、いつも通りの食事ができなくなることがあります。

何らかの理由で、主食であるペレットが食べられなくなった場合には、流動食を与える必要も出てきます。

しかし、ハムスターの流動食とはどんなものでしょう?

作り方も分からないですし、どのくらいの量を与えてあげれば良いのでしょうか?

ここでは、食事ができなくなってしまったハムスターの流動食について、気になることを詳しく解説します!

ハムスターの流動食の作り方!どんな時にどんなものを与えればよい?

口内に腫瘍ができた、歯が折れた、高齢で食欲が落ちたなど、ハムスターが固形物を食べられなくなることは、結構あります。

そういった場合には、流動食を与える必要がありますね。

一口に流動食と言っても、症状や状態によって与える流動食の種類や与え方を変える必要がでてきます。

ここでは、ハムスターの状態に合わせた流動食の作り方と与え方について解説します。

弱っている様子が見られるが食欲はある場合

餌を与えた時に、食べようとする素振りが見られれば食欲はあるはずです。

ペレットや野菜を食べたくても、食べられないという状態ですね。

こういった場合はまず、ペレットを粉状に砕き、お湯や小動物用のミルクなどで溶きます。(ただし飼っているハムスターに下痢の症状が見られる場合は、ミルクで伸ばすのは避けます)

ハムスターが飲み込み易い状態のペーストを作ってください。

人間の赤ちゃんの、初期の離乳食を作るような感じですね。

これを小さなスプーンなどに入れて口元に持っていくと、舐めたり食べたりする様子が見られるでしょう。

ペレットはハムスターの主食なので、まず最初はこの流動食を試してみて下さいね。

もしこの流動食を嫌がる、食べない場合は、少し嗜好性を上げてあげることで対処してみます。

例えば、甘みのあるかぼちゃをペースト状にして少し混ぜてあげたり、ニンジンのすりおろしを少し入れてあげるなど、試してみると良いかも知れません。

かなり衰弱していて食べるそぶりも見られない場合

弱っている様子が明らかにみられ、ペレットの流動食も食べない場合には、まず「なんでもいいから食べてもらうこと」が大事になってきます。

主食や栄養のバランスは一時考えず、嗜好性の高いものや、栄養価の高い食べ物をペースト状にして与えてみます。

普段食べていた野菜や果物をすりおろしたものや、人間が食べている豆腐をペースト状にしたもの、砂糖や添加物の入ってないヨーグルト、小動物用のゼリーなどを与えてみると良いでしょう。

ただしこれは、あくまでも全く食べない時の緊急対応策です。

こういった食べ物は主食にはなりませんし、続けて食べることで体に悪影響を与える場合もあります。

少しでも口にしてくれて、体力に余裕が感じられたなら、すぐに病院に連れて行ってあげて下さいね。

衰弱が激しい場合は、スプーンで口元へ持って行っても食べてくれないことがあります。

そんな時には、スポイトやシリンジを使って口の中に流動食を入れてあげて下さい。

飲み込む様子が見られれば、ひとまず安心できますね。

流動食でも嫌がる食べない場合

残念ながら上記のような流動食を、全く受け付けてくれない場合もあります。

そういった場合には、栄養価の高い液体を試してみましょう。果物の果汁を薄めたものや、砂糖水(濃度の薄いもの)、蜂蜜水(濃度の薄いもの)などが試しやすいでしょう。

甘みのある液体はカロリーも高く、一時的に体力を回復するなど、応急処置的に与えることができますよ。

また病院などに相談すると、ブドウ糖を処方してくれたり、紹介してくれることもあります。

ブドウ糖は動物や植物が生命を維持するうえで、無くてはならないエネルギー源の一つです。

普段は食品からブドウ糖を摂取していますが、食事ができないのであればブドウ糖を直接投与するのも一つの手段です。

ブドウ糖は粉末状で市販されていますので、それを30%の濃度にした液体を与えます。

小さなスポイトを使って、数滴(2~3滴ほど)を3~4時間置きに与えてみましょう。

流動食の適量や回数はどのくらい?

流動食を作ってみたは良いけれど、どのくらい与えればよいのか、適量が難しいと感じるかもしれませんね。

これは普段からやっていて欲しいことですが、まずはハムスターの体重を測定しましょう。

何らかの理由で食べられない状態であっても、流動食を与えていつもの体重がキープできているようなら、栄養が補給できていると判断できますよ。

もともとハムスターは、一度にたくさんの食べ物を食べたりはしません。

少し食べては止め、起きては食べ、と言ったように、何度も小分けにして食事をしていますよね。

流動食を与える場合も、数回に分けて与えてあげる必要があります。

とは言え、何度も強制的に食べ物を与えられることを、ストレスに感じるハムスターもいます。

まずは1日4~5回に分けて与えてみましょう。

また、体の大きなゴールデンハムスターとジャンガリアンなどの小型のハムスターでは、1回で与える量も変わってきます。

大型であれば1回で1cc程度、小型であれば1回でその半分の0.5cc程度を目安に与えてみましょう。

流動食を与える時の注意点!状態に合わせた保定の仕方など

流動食をスプーンから舐めたり、食べてくれる場合はまだ良いですが、スポイトやシリンジで与える場合には、いくつか注意点がありますよ。

弱っているハムスターに流動食を与えるには、「保定」と呼ばれる姿勢をとらなければなりません。

一般的にハムスターの保定というと、首のあたりをつまみ仰向けにする状態ですよ。

しかし、衰弱しているハムスターに仰向けの保定をすることは、より体力を消耗させてしまうことになるので避けた方が無難です。

こういった場合には、うつぶせの状態のまま保定してみます。

そっと手のひらにハムスターを乗せたなら、顔を優しく挟むように手指で固定し、シリンジやスポイトで流動食を流し込みます。

流し込むときも、1回の量を一気に流し込むわけでなく、飲み込んだことを毎回確認しながら、すこしずつ食べさせてあげて下さいね。

うつぶせにしても、仰向けにしても、保定させて流動食も与えるのは、結構大変な作業です。

できれば2人がかりで行った方が、スムーズに進むかもしれませんね。

流動食を食べさせるか否かの目安とは?

最近食欲が落ちた、今までの餌を食べなくなったなど、飼っているハムスターを観察していると色んなことがわかってきます。

明らかに餌を食べてないとなると、とても心配になりますよね。

しかし、だからと言って、いきなり流動食を作って与える、というのは早計かもしれません。

餌を食べない、食べれないという場合には必ず何か理由があるはずですが、飼い主さんがその理由や原因を100%把握できるわけではありません。

何かの異常・トラブルを感じ取ったならば、まずは病院に連れて行き診察を受けることが第一です。

そしてその診断結果を元に、先生の指導の下、食事療法や流動食を始めること。

それが流動食を始める目安です。

決して自己判断のみで与えることは避けて下さいね。

まとめ

食事ができなくなるということは、命の危機に直結します。

それはもちろん、ハムスターでも同じことです。

自力で食事ができなくなったハムスターには、流動食などを与えて栄養やエネルギーを補給する必要が出てきます。

ハムスターに与える流動食は、ハムスターの状態に合わせて変える必要があり与えるにも手間がかかります。

また、与え方にも注意が必要なので、とても大変な作業になるかもしれません。

しかし、そのような状態になってしまった場合、ハムスターの命を繋げるのは飼い主さんだけです。

かわいいペットのために、流動食のお世話を頑張ってあげて下さいね。