病気・ケガ

ハムスターはしゃっくりする?原因や止め方・危険な病気のサインなど

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「ヒック、ヒック」と一度出ると煩わしいしゃっくり。なかなか止められずに、イライラすることもありますよね。

人のしゃっくりは自然に止まったり、何かのきっかけで止まったりと、特に心配なものではない場合が多いものです。

しかし、体の小さなハムスターがしゃっくりをしている!となると、飼い主さんとしてはとても心配になってしまうことでしょう。

ここではハムスターがどんな時にしゃっくりするのか、その原因や止め方について紹介しています。

ハムスターのしゃっくりは病気のサインである可能性もあるため、ぜひ参考にしてみて下さいね。

ハムスターも「しゃっくり」するんです!

ハムスターのあくびを初めてみると結構びっくりしますよね。巣から出てきて伸びをしながら、大きく口を開けて一あくび。そんな人間と同じような行動やしぐさは、ハムスターにもいろいろ見られます。

しゃっくりもその一つ。人間と同じように、ハムスターもしゃっくりをするんです。

ハムスターのしゃっくりは、体全体をビクッと痙攣させるような様子を繰り返すので、よく観察していれば気づくと思います。

その時に、「プッ」や「キュッ」と鳴く子もいますね。

人間のしゃっくりは(ほとんどが)横隔膜の痙攣が原因で起こると言われていますが、ハムスターの場合はそれだけではありません。

ハムスターのしゃっくりには、比較的心配が少ないものから、病気のサインと思われるものまで様々あります。

ハムスターのしゃっくりの原因にはどんなことが考えられる?止めることは可能なの?

ハムスターがしゃっくりをする原因は、様々なものが考えられます。そして、ハムスターのしゃっくりを止めるためには、そういった原因を取り除いてあげるしかありません。

人間のように、何らかの手段で(水を飲んだり、息を止めるなど)しゃっくりを止めることはできませんからね。

ハムスターがしゃっくりをしたならば、何が原因であるのか突き止めることが第一です。下記には考えられる原因をまとめてみました。

横隔膜の痙攣によるもの(生理的なしゃっくり)

食べ物を急いで食べた時や、飲料の飲み方によって、しゃっくりが出ること、ありませんか?

実はハムスターにも、同じような理由でしゃっくりが出ることがあるんです。数回程度、体全体がビクッとなるような状態が見られたならば、生理的なしゃっくりかも知れません。

そして、そのしゃっくりが数回程度で治まるようならば、あまり心配は必要ないでしょう。

食べ物から誘発されるもの

今与えている食べ物は、そのハムスターに合っていますか?ハムスターは雑食性なので与えれば、意外と何でも食べてしまいます。

しかし、もちろん何でも与えてよい訳ではありません。

食べたものの中に、消化しきれないものや、体に合わないもの、腐ったものなどがあった場合に、しゃっくりをすることも考えられます。

腹痛が疑われるもの

食べ物から誘発されるものに関係してきますが、ハムスターがお腹を壊すと、「背中を丸めて小さく鳴く」、「お腹を押すと体を震わせて鳴く」と言ったような様子が見られます。

このようにしゃっくりのように見えて、腹痛を起こしているということもあります。腹痛に気づいたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげて下さい。

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呼吸器系の疾患からくるもの

ハムスターはとても小さいので、それがしゃっくりなのか、くしゃみなのか、見極めるのは難しいかも知れません。

ハムスターはほこりが多く出るような環境にいると、くしゃみを数回続けてすることもあります。

ほこりなどに反応したくしゃみで、それがアレルギーによるものであれば、くしゃみ以外にも鼻水や眼病と言った症状が見られるでしょう。

しかしくしゃみではなく、しゃっくりに加えて荒い息遣いをしているときには、呼吸器系の病気を患っている可能性を考えましょう。

主に肺炎や肺水腫などの病気が疑われますが、そういった場合、しゃっくり以外にも食欲が落ちる、痩せてくると言った症状が見られます。

この場合はハムスターを取り扱う動物病院に連れて行くようにしましょう。

床材や巣材からのアレルギー反応によるもの

呼吸器系疾患と間違われやすいのが、アレルギーによるくしゃみです。ハムスターは床材や巣材がその個体に合ってないと、アレルギーを発症する可能性があります。

そういった場合のくしゃみを、しゃっくりと勘違いしていることが考えられますよ。しゃっくり以外にも、鼻水や体を痒がる、などの症状がみられた場合には、アレルギーを疑わなければなりません。

まずは床材、巣材を見直して、その子に合ったものを入れてあげて下さいね。

心臓の疾患が疑われるもの

飼っているハムスターが高齢であるならば、そのしゃっくりは心臓疾患が原因かもしれません。

ハムスターの寿命は3年程度で、人間の数倍の速さで年を取っていきます。そのため、1歳をすぎればすでに「高齢」という扱いになりますよ。

呼吸器系の疾患を患っている時と似たような症状がみられ、しゃっくりに伴って、荒い呼吸、食欲不振、痙攣などが見られます。

心臓に不具合が生じたハムスターは、何もないところで急に倒れたりすぐに苦しそうにする、などの様子も観察できます。

こういった症状、様子が見られた場合にも、早めに動物病院に連れて行ってあげて下さいね。

しゃっくりは病気のサイン!?危険性のあるしゃっくりの見分け方とは?

ハムスターのしゃっくりは、それがしゃっくりなのか、くしゃみなのか、咳なのか、なかなか見極めることは難しいかも知れません。

しかし、そういった症状が継続して見られるということは、何らかの異常が起きていると考えていいでしょう。

しゃっくりのような症状が数回で治まり、その後は見られないというのであれば、特に心配はないかも知れません。

しかし、「ずっとしゃっくりをしている」、「治まっても何度も繰り返す」、「苦しそうな呼吸をしている」と言う場合は要注意です!

上記のような病気が隠れている可能性もあるため、早めに動物病院に連れて行ってあげて下さいね。

しゃっくりをしているハムスターを病院に連れて行くときに気を付けて欲しいこと

動物病院といっても、全ての病院でハムスターを診察してくれる訳ではないんです。

犬猫のみを対象としているような病院もあるため、住まいの近くにハムスターを診察してくれる病院があるかどうか、事前に調べておくことが大事ですよ。

そして、病院に行くまでの道中も、なるべく刺激やストレスを与えないよう、細心の注意を払って連れて行ってあげて下さい。

可能ならば、キャリーなどに移し替えず、飼っているケージのまま連れて行くのがベストです。

先生は、飼育環境や巣材、床材、食べ物なども診断の材料にしていますからね。

診察中にしゃっくりが止まっている可能性を考えると、言葉で伝えるのはなかなか難しいですよね。できれば、しゃっくりしている様子を動画などに取っておくと良いでしょう。

まとめ

普段、あまりしない行動だからこそ、ハムスターがしゃっくりすると心配になりますよね。

ハムスターのしゃっくりは、本当にしゃっくりなのか、くしゃみなのか、腹痛で鳴いているのか、など、なかなかその見極めが難しいものです。

しかし、普段からハムスターの様子を良く観察することで、素早く異変に気付いてあげることは可能ですよね。

思い当たる原因がある場合は、まずその原因を取り除いてあげて下さい。

そして、明らかに高齢であったり様子がおかしい場合は、迷わず動物病院に連れていきましょう。

ハムスターの健康管理は飼い主さん次第。毎日の様子を、しっかり見守ってあげて下さいね。