病気・ケガ

ハムスターがハゲちゃった!脱毛する原因とそれぞれの対処法を解説

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「ハムスターの体の一部にハゲができちゃった・・・」

飼い主さんであれば当然心配になってしまいますが、実はハムスターが脱毛してしまうことって結構多いんです。

しかしその原因や理由はさまざま。

もしハムスターに脱毛箇所が見つかったならば、原因を突き止めてしっかり対処してあげましょう。

今回は、ハムスターの脱毛について、その原因と対策をしっかりと解説していきますよ!

ハムスターが脱毛には命の危険を伴うものもある

ハムスターにも換毛期があり、毛が抜け変わることはありますが、その過程で体の一部や全体がハゲてしまうことはありません。

健康な状態のハムスターの皮膚はピンク色をしていますが、炎症を起こしていたり、アレルギーなどを発症していれば、皮膚は赤みを帯びていたり茶色く変色している場合もあります。

また、皮膚が健康であっても脱毛が起こることはあるので、皮膚の色に関係なく脱毛を発見したならば、その原因を突き止めてあげなければなりません。

と言うのも、ハムスターが脱毛する原因には様々なことが考えられ、その原因によっては命の危険すらあるからです。

ハムスターの健康のためにも、まずはしっかりと原因を突き止めてあげることが大事ですよ。

以下には脱毛の原因となる事象をまとめてあります。飼っているハムスターに当てはまる原因が無いか、チェックしてみましょう!

脱毛の原因とそれぞれの対処法まとめ!

日常的な動作や物理的な原因によるもの

ハムスターを飼育していると、飼育環境によって、またはハムスターの癖などによって、体の一部分にだけ摩擦がかかり、その部分に脱毛が起こることがあります。

例えば、金網タイプのケージで飼育しているハムスターの場合、ケージを噛む癖のある個体であれば、鼻の頭部分が擦れてハゲてしまう事があります。

また、少し太り気味のハムスターであれば、回し車を回っているときにお腹をこすってしまい、腹部の毛が薄くなってしまうなどです。

これらは比較的心配のない脱毛の仕方ですが、症状が進むと怪我や傷の原因となってしまいます。

日常的な動作や物理的な原因による脱毛への対処法

ケージをかじってしまう個体には金網タイプのケージは向いていません。

辞めさせようとしても、簡単に止めてくれるものでもありません。

できればケージを水槽タイプなどに変えてあげる方が良いでしょう。

また肥満が原因とみられる場合には、ダイエットを試みましょう。

スリムになることで、腹部の摩擦は軽減します。

その他にも、日ごろからハムスターの様子をしかっりと観察し、物理的な摩擦などが原因で脱毛が起こっていると考えられる場合には、それら原因のものを取り除く、取り換えるといった処置をしてあげることが大事です。

心因的な原因によるもの

ハムスターはストレスの弱い生き物です。

人間に比べてとても小さなハムスターは、我々が思っている以上に些細なことにもストレスを感じているかも知れません。

人であっても、ストレスが原因で円形脱毛症を患うことがありますね。

そういったことがハムスターにも起こり得るのです。

心因的な原因による脱毛への対処法

家に向かい入れてすぐのハムスターや、妊娠中、出産後のハムスター、病気を患っているハムスターというのは特に敏感になっていますので、接し方、飼い方には注意が必要になってきます。

健康な個体であっても、寝ているところを起こされり、大きな音で驚かせたり、いきなり触られたりすることはかなりのストレスになります。

これまでのハムスターへの接し方を見直してみて、上記のようなことをしていないかどうか、再度確認してみましょう。

やってしまっていたという人は、今すぐ接し方を改めてみて下さいね。

細菌などが原因による脱毛

感染症を引き起こす病原体の一つである細菌(バクテリア)が原因となり、脱毛が起こることがあります。

細菌は日常生活をしていてもそこら中に存在していますが、通常であれば特に問題は起こらないことが普通です。

しかし、飼育環境が不衛生であったりすると、その数は増え体に悪影響を及ぼすようになってきます。

その結果の一つとして脱毛が起こるのです。

細菌が原因による脱毛への対処法

ケージ内の清掃は行き届いているでしょうか?

不衛生な環境は細菌の巣窟といっても過言ではありません。

細菌が原因であるならば、滅菌、除菌といった作業をしてあげる必要がありますよ。

ケージやトイレ、隠れ家など、熱湯消毒できるものは熱湯で消毒しましょう。

熱湯が使えないものでも、除菌効果のある洗剤などを使ってきれいに洗浄し、その後天日干しして乾燥させると良いでしょう。

細菌は適度な水分を好みます。水回りの手入れは、特に注意したいところですね。

カビ(真菌)が原因による脱毛

カビも菌の一種です。そして、カビは人や動物に生えることもあるんです。

カビがハムスターの体に生えると、その部分の毛がごっそりと抜け落ちてしまいます。

カビ菌も日常生活のどこにでも潜んでいますが、免疫が落ちた時などに体に悪影響を及ぼすことがあります。

カビが原因による脱毛への対処法

カビが原因である場合、ケージ内の清掃、除菌に関しては細菌の場合の対処法と同様に行って頂きたいのですが、それだけでは治癒することはありません。

一度カビに侵されてしまうと、体の除菌には時間がかかってしまいます。

医師の判断を仰ぎ、根気よく治療してあげることが必要になってきます。

アレルギーが原因による脱毛

花粉症やハウスダストなど、アレルギーに悩まされている人は多いと思いますが、ハムスターにもアレルギーは起こります。

例えば床材のウッドチップが合わなかったり、ほこりの多い環境で飼育されるなどしていると、アレルギーを起こすことがあります。

アレルギーを起こしたハムスターは全身を痒がって、それが原因となり脱毛することがあります。

アレルギーが原因による脱毛への対処法

まずは、アレルギーの原因となる物質を取り除いてあげることです。

床材が合わないと感じたとのであれば、違う種類の床材を用意してあげましょう。

食べ物が原因でアレルギーを起こすことも考えられますので、餌を違うものに変える時には注意が必要ですよ。

また、ほこりやハウスダストが多い環境は好ましくありません。

適度に掃除をして、清潔な飼育環境を整えてあげましょう。

ダニが原因による脱毛

ダニは犬や猫に寄生することは知られていますが、ハムスターにも寄生します。

特に問題となるのは「ニキビダニ」という種類で、その数が増殖するとかゆみや脱毛を引き起こします。

主に免疫が落ちている時などに、こういった症状が起こるようです。

ダニが原因による脱毛への対処法

まずは飼育環境の清掃です。細菌の時と同様に、ケージ内の除菌作業を丁寧に行ってあげて下さい。

そしてハムスター自身に寄生しているダニについては、ブラッシングをしてあげたり、砂浴びをさせることで対処していきましょう。

内臓疾患などが原因による脱毛

ハムスターは、内臓などに異変や疾患が生じたときにも脱毛が起こることがあります。

しかしその脱毛が、内蔵疾患からくるものなのか、外的要因からくるものなのか、私たち飼い主には判断することは難しいでしょう。

内臓疾患が原因による脱毛への対処法

内臓に病気を抱えている可能性がある場合、脱毛以外にも食事量が減る、元気がないといった様子が見られると思います。

飼育環境の改善・清掃などできる範囲のことを行い、それでも改善が見られない場合には、速やかに病院での診察・治療を受けましょう。

加齢が原因による脱毛

年齢を重ねると、人でも毛髪量は減ってきますよね。

それはハムスターでも同じことで、加齢や老化によって体毛が薄くなったり、場合によっては脱毛が起こることもあります。

ハムスターの寿命は短いため、生後1年も過ぎると老化現象が見られるようになってきます。

加齢による抜け毛は生理現象でもあるため、止めたり改善させることは難しいでしょう。

自然な加齢の過程として、見守ってあげましょう。

脱毛の仕方によって、その原因はある程度判別できる!?

ハムスターに脱毛が見られた場合、その原因には様々なことが考えられるものの、飼い主だけでその原因を特定することはとても難しいでしょう。

しかし、脱毛の部位や仕方によって、ある程度の判別は可能かも知れません。

以下には脱毛の仕方や症状によって、どのような原因が考えられるのかをまとめています。

体の一部分だけに脱毛が起こっている場合

体の一部分が円形やひし形上に脱毛していて、脱毛箇所を痒がっている様子が見られないのであれば、それはストレスが原因の脱毛かも知れません。

主に、顔、耳、背中、胸、お腹などに脱毛が生じ、小さな穴が空いているように見えるでしょう。

ある一定の場所のみ痒がり脱毛が起こっている場合

ダニ、細菌、カビなどの影響によって脱毛が起こる場合には、体のどこか一か所など、集中して痒がる部分が見られます。

主に顔、耳、背中、お腹、胸などに起こり、ストレスが原因による脱毛に比べると、地肌に引っかき傷などが見られるでしょう。

体中に数か所脱毛が見られる場合

1、2か所ではなく、複数に脱毛が見つかったならば、内蔵疾患を疑ってみましょう。

腎臓や肝臓の機能が低下することで脱毛が起こることがありますが、こういった場合には複数かつ広範囲の脱毛が見られます。

広範囲に脱毛が起こり脱毛箇所が赤く腫れたりただれている場合

アレルギー症状を引き起こしている可能性があります。

皮膚が真っ赤に炎症を起こしていたり、さらに重症になると炎症部位からリンパ液が流れるなど、重症とみられるケースもあります。

脱毛は広範囲にわたり、明らかに普通の状態ではないので、異常が起きていることがすぐに判断できるでしょう。

ハムスターの脱毛を見つけた時に取るべき行動とは?

ハムスターの体に脱毛などの異常を見つけた場合、原因を特定してその原因に見合った対処法をとってあげることはとても大切です。

しかし、もちろん私たちでは原因が特定できないこともあります。

また、脱毛の状態や症状によっては、すぐに病院を受診する必要も出てきます。

まずは自分たちで考えられる対処法を行い、それでも改善が見られない、状態が悪化するという場合には病院を受診することが大事です。

そして病院に行ったときにはスムーズに診断が行えるよう、日ごろからハムスターの様子を良く観察しておきましょう。

どのような飼育環境で飼っていて、床材には何を使用しているのか、餌やおやつは何をあげているのか、飼育してどのくらいの年月が経っているのかなどといった情報は、診断の手がかりになります。

きちんとした情報を伝えられるよう、日ごろから準備しておきましょう。

脱毛治療がストレスになる場合もある!?

脱毛の原因によっては、長期の治療を要するものや薬の使用が必要なものもあります。

薬は患部への塗り薬になることが多く、たいていのハムスターは体がべたつく為、薬を塗られることを嫌がるでしょう。

そして、その治療行為自体にストレスを感じてしまうかも知れません。

脱毛の治療のために薬を塗って、その治療行為によってストレスを感じてまた脱毛を生じてしまう、というのでは本末転倒ですね。

薬を塗る場合は、できるだけ拘束時間が短くなるように工夫してみたり、ハムスターの状態によっては塗布の回数を減らしたり、塗布をお休みすることを考える必要があるでしょう。

まとめ

ハムスターが脱毛する原因には、様々なものがあることを説明しました。

比較的簡単に対処できるものから、受診が急がれるものまで本当にいろいろあります。

複数個所に脱毛があったり、脱毛が広範囲である、脱毛箇所が炎症を起こしている、という場合には何かしらの異常が起こっています。

すぐに動物病院を受診することをお勧めします。

まずは飼育環境を整え、適度に清掃して清潔を保ち、健康的な食生活を送ること、これが脱毛対策への基本かも知れませんね。