小さな手に食べ物を持って、一生懸命に食べるハムスターの姿ってかわいいですよね。
ハムスターの大好物と言えば、ひまわりの種子を想像する人も多いのではないでしょうか?
しかしひまわりの種子は脂肪分が多いので、与えすぎると肥満や病気の原因になってしまいます。
それでは、ひまわりの種子の代わりにゴマを与えることはできるでしょうか?
栄養が豊富で健康効果も期待できるゴマ、ハムスターにも与えられると良いですよね。
ここでは、ハムスターにゴマを与えても良いのか、与え方など気になることを解説します。
目次
ハムスターはゴマを食べても大丈夫?
ゴマと言うと、食事の主役ではないけれど、薬味であったり風味付けにも利用され、日本人にはなじみの深い食品の一つですよね。
最近ではゴマから得られる「セサミン」という成分にも注目が集まっていて、そのサプリメントはとても人気があります。
健康効果が高く何かと人気のゴマ、ハムスターは食べても大丈夫でしょうか?
結論から言うと、ゴマはハムスターが食べても大丈夫な食材です。
とは言っても、与え方や種類によっては危険なものもあるので、注意が必要ですよ!
ハムスターに与えても良いゴマの種類とは?その成分についてもご紹介!
ゴマはもともとアフリカが原産と言われていて、大きく分けて、白ごま、黒ごま、金ごまの3種類があります。
白ごま、黒ごま、金ごまの栄養成分は、大きく変わることはありません。それぞれ約50%以上が脂質で、約20%はたんぱく質、約20%弱は炭水化物です。
脂質には必須脂肪酸であるリノール酸、オレイン酸を多く含んでいます。ほかにはパルチミン酸、ステアリン酸、ビタミンEといった成分も豊富に含んでいます。
サプリメントにもなっている成分であるセサミンには、酸化防止効果があるため、動脈硬化などの予防効果があると言われていますよ。
下記には白、黒、金ごま、それぞれの特徴と、ハムスターが食べても良いかどうかをまとめてみました。
白ごま
ごま油の原料としても使われている白ごま。3種類の中で、一番日本での生産量が多くなっています。
白ごまは、黒ごまに比べると若干脂質が高くなっていますよ。
白ごまはハムスターに与えても大丈夫ですが、既述の通り脂質が高く、多く与えるとハムスターが肥満や病気になることが予想されます。
黒ごま
黒ごまの特徴は、何と言ってもその「黒い種皮」でしょう。黒色の正体は、アントシアニンというポリフェノール色素と不溶性食物繊維のリグニンです。
黒ごまは、種皮の割合が多いため、その分カルシウムが他のごまに比べて多く含まれています。
この黒い種皮に含まれるアントシアニンは、ハムスターにとっては有毒なものです!
ハムスターが摂取すると肝臓、腎臓の病気や障害を起こす可能性があります。また、ごまにはマグネシウムも含まれているので、カルシウムと同時に摂取した場合に、尿路結石を作ってしまう可能性も考えられます。
これらのことから、黒ごまは決してハムスターには与えないようにして下さいね!
金ごま
白ごま、黒ごまよりも脂質が高く、香りも良いので、3種類の中で一番高価なごまです。
金ごまの種皮には、抗菌作用のあるフラボノイドが含まれています。高価である点、脂質が高い点を考えると、あまりハムスターに与えるには不向きな食べ物と言えますね。
ごまの脂肪分はひまわりの種子と比べるとどうなの?
ハムスターが大好きなひまわりの種子は、脂肪分やカロリーが大変高い食べ物です。そのため、ハムスターには大量に与えることはできません。
ごまも大変脂肪分が高いため、与えすぎると肥満になる恐れがあります。ひまわりの種子とごま、与えるならどちらが良いのか、気になるところですね。
ひまわりの脂肪分は、100gあたり56.3gでカロリーは506.7kcalです。
それに対して、ごまの脂肪分は100gあたり54.2gで、カロリーは578kcalです。
両者とも脂質、カロリー共に非常に高く、日常的にたくさん与えるには不向きな食べ物と言えますね。
まとめ
ごまと言えば健康効果の高い食べ物の一つです。そのため、ハムスターにも与えてみたくなりますが、与え方や与え過ぎには注意が必要ですね。
特に黒ごまは、ハムスターに与えてはいけない食品です。間違って与えないようにしましょう。
また、ごまは脂肪分とカロリーのとても高い食品です。たくさん与えていると、肥満や病気の原因になってしまいます。
もしごまを与えるのであれば、たまに白ごまを、ごく少量程度与えるに留めておいてくださいね。
そして、ごまは敢えてハムスターには与える必要のない食品、と言うことを覚えておいて下さいね。