ハムスターの餌として、ミルワームを与えているという飼い主さんも多くいらっしゃると思います。
ミルワームは一般的に、生のもの、乾燥させたものが市販されていて、どちらでもハムスターに与えることはできます。
しかしどうせ与えるのならば、少しでもハムスターにとって良いものを与えたいですよね。
また、飼い主さんにとっても、与えやすさや保存のしやすさなどは、餌を選ぶ時の重要なポイントでしょう。
そこで今回は、ミルワームをハムスターに与える場合、生のものと乾燥させたもの、どちらの方が良いのかなど、色々なメリット・デメリットをまとめました。
目次
生のミルワーム
ミルワームはゴミムシダマシ科の幼虫で、茶色っぽくうねうねとした芋虫のような見た目です。
生のミルワームとは、「生きているミルワーム」のこと。
それでは、生のミルワームをハムスターに与える場合の、メリット・デメリットについて紹介します。
生のミルワームを与えるメリットとは?
乾燥のものよりも栄養価が高い
ミルワームの栄養分は脂肪、カルシウム、リンなどです。
昆虫ですので、動物性たんぱく質も摂取することができます。
生きているミルワームであれば、これらの栄養を丸ごと摂取できますが、死んでいるものや乾燥しているものは、やはり生のものに比べると栄養価が落ちてしまいます。
ハムスターが喜んで食べる
野生のハムスターは、昆虫などを捕まえて食べることもあります。
そのため、多くのハムスターはミルワームを好んで食べるでしょう。
そして、生きたままのミルワームを与えると、奪うように食べにくる個体もいるので、喜んで食べていることがわかります。
そのため、ハムスターのストレス解消に役立ったり、飼い主さんとのコミュニケーションをとる手段としても一役買ってくれますよ。
生のミルワームを与えるデメリットとは?
見た目のグロテスクさ
ミルワームは昆虫の幼虫なので、虫が嫌いな人にとっては見るのも嫌なものではないでしょうか。
死んでいるならまだしも、生きているミルワームは当然動きますし、動いている姿はさらに嫌悪感を増すかも知れません。
保存が難しい
ミルワームは生きているので、当然成長します。
そのため、与える前に成虫になってしまったり、ケージの中で生き延びたミルワームが大きく成長する、ということもあり得ます。
生きたままのミルワームをハムスターに与えるためには、死なないように管理しつつ、成虫になる前に与える必要があります。
一度にたくさんのミルワームを購入するものではありませんが、こういった管理が難しいと感じる飼い主さんもいるようですよ。
乾燥ミルワーム
ペットショップなどで購入できるものに、乾燥ミルワームがあります。
こちらは、名前の通りミルワームを乾燥させたものなので、動くことはありません。
では、乾燥ミルワームをハムスターに与える際のメリット・デメリットを見ていきましょう。
乾燥ミルワームを与えるメリットとは?
与える時の抵抗が少ない
生餌を与えるのにはちょっと抵抗がある、という飼い主さんもいるかも知れません。
そういった場合、乾燥ミルワームであれば、多少そういった抵抗は減らせるでしょう。
また、乾燥させてあることで、リアルな「虫」と言った容貌も少し薄れているので、虫が苦手な飼い主さんは与えやすいのではないでしょうか。
保存ができて保管もしやすい
ペットショップなどでは、アルミの袋などに数十グラム単位で乾燥ミルワームが入って売られています。
生のものに比べて成長する心配もありませんし、ある程度の期間の保存が可能です。
扱いやすさは断然こちらが優位でしょう。また、安価で手に入りやすい点もメリットと言えますね。
乾燥ミルワームを与えるデメリットとは?
栄養価が落ちる
これは先ほど生のミルワームについてメリットとして記述した通りですが、乾燥させてある分、やはり生きたものよりは栄養が落ちてしまいます。
食いつきが悪い
生きたミルワームに比べて、食いつきが悪くなる可能性があります。
個体によっては警戒して、全く食べてくれないものもいるようです。
生のものと乾燥させたもの、どっちを与えるのが良いの?
生のもの、乾燥させたもの、どちらにもメリットデメリットがあるため、「どちらが良い」と言い切ることはできません。
しかし、少しでも栄養価が高いものを与えたいのであれば生のものを与えるべきですし、栄養価は劣っても継続的に与えたいのであれば、乾燥したものの方が便利でしょう。
既述のメリット・デメリットを良く吟味し、自分に合った方のミルワームを与えてみてはいかがでしょうか?
まとめ
ハムスターの餌としては苦手な人も多いかも知れないミルワームですが、多くの個体が喜んで食べることも事実です。
「虫は苦手だけど、かわいいハムスターのために頑張って与えてみようかな」と思う飼い主さんもいるはずですよね。
いきなり生のものを与えるのは抵抗がある、という飼い主さんの場合、乾燥させたものから与えてみるのも良いかもしれませんね。
ハムスターの状態や飼育状況なども考えて、生のもの、乾燥させたもの、与えやすい方からチャレンジしてみてはいかがでしょうか?