普段何気なく口にしている野菜であっても、実は部位によっては毒があったり、食べ方に注意が必要なものがあったりしますよね。
例えばキノコは生では食べられませんし、ジャガイモは芽の部分を取り除かなくてはなりません。
こういった注意は、人間よりも体の小さな動物であれば、なおさら気を付けなければならないところです。
今回はそら豆について、ハムスターに与える時の注意点をまとめています。
与え方など詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ハムスターにそら豆を与えても大丈夫?
結論から言いますと、ハムスターはそら豆を食べても大丈夫です。
しかし、それは茹でて火を通したそら豆に限ります。決して生のそら豆を与えてはいけません。
ハムスターに生のそら豆を与えてはいけない理由とは?
多くの豆類は、プロテアーゼ阻害物質を含んでいます。この成分はたんぱく質の消化や吸収を阻害して、消化不良や下痢を起こしてしまいます。
そら豆も例外ではないので、生で与えてしまうと高い確率で下痢を引き起こしてしまうでしょう。
このプロテアーゼ阻害物質は、熱を加えることで消失することが分かっています。
そのため、もしハムスターにそら豆を与えるのならば、 しっかりと茹でて火を通したものを与える必要がありますよ。
茹でたそら豆でもたくさん与えるのは厳禁!
そら豆には、中毒を起こす成分が少なからず含まれています。
そのため、人間であっても食べ過ぎると中毒症状を起こしてしまうんです。
そらまめ中毒になると、急性溶血性貧血症を引き起こし、発熱、血尿、黄疸、結石と言った症状が出ると言われています。
こういった症状はハムスターにとっては命とりになることもあるため、与える量には注意が必要ですね。
また、豆類というのはカロリーが高く、多く与えるとカロリー過多になる心配もあります。
もしそら豆を与えるならば、その分量には十分に気を付けましょう。
ハムスターへのそら豆の与え方を解説!
毒の心配やカロリーの心配がある以上、ハムスターにそら豆を与える時には以下のことに気を付けて下さい。
味をつけずにしっかりと火を通すこと
まずはしっかりと茹でて、火を通すこと。
人間用に茹でるのであれば塩味を付けたりしますが、ハムスターに与える場合には味付けは無用です。
塩分過多もハムスターにとって良いことはありませんからね。
さや、薄皮までしっかり剥いてから与えること
そら豆の薄皮やさやには食物繊維が多く含まれています。
食物繊維と言うと、便秘を解消してくれる成分としてよく知られていますね。
便秘気味なら与えてみても良いかも知れませんが、そうでない場合には与えなくても良い成分です。
むしろ与えることによって、軟便になる可能性もあるんです。
しっかりと薄皮まで剥いた状態で与えて下さいね。
与える量はごく少量に
そら豆は、与え過ぎても決して良いことはありません。
カロリーの高い食べ物は嗜好性も高いため、与えると喜んで食べるかもしれませんね。
しかし、与え過ぎは厳禁です。
もし与える場合は、ゴールデンなどの大型ハムスターであれば、2分の1個、ジャンガリアンなどの小型であれば、4分の1個程度で充分です。
もちろん毎日与える必要はなく、残してしまうようならばすぐに処分してしまいましょう。
まとめ
そら豆は生で与えると危険で、茹でた状態であっても与えるのに注意が必要な食べ物です。
そのため、あえて与える必要はない野菜であると言えるでしょう。
ただ、豆類は嗜好性が高いので、ハムスターによってはそら豆をとても喜んで食べる個体もいます。
喜んで食べるからと言って、もちろんたくさんの量を一度に与えることは厳禁ですよ!
しかし、分量を守って、ごくたまにひまわりの種子の代わりにあげる、というのであれば良い与え方かもしれませんね。
いずれにしても、しっかりと注意点を守って健康被害が出ないように、気を付けて与えてあげましょう。