ハムスターの健康維持のため、色々な野菜を与えているという飼い主さんも多いでしょうね。
野菜の中には、ハムスターに与えても良いものと、ダメなものがあります。
それでは、「独特な香りが苦手!」という人も多い「セロリ」は、ハムスターに与えても良い野菜でしょうか?
なんとなく香りの強い野菜は避けた方が良いイメージもありますが、実際はどうでしょう。
ここでは、ハムスターにセロリを与えても良いのか、また与える場合の注意点などについても紹介していますよ。
目次
セロリってどんな野菜?餌としてハムスターにセロリを与えても大丈夫?
子供や大人でもセロリが苦手な人、多いのではないでしょうか?
それは、あの独特の香り、風味が原因かもしれませんね。
クセが強く、一見ハムスターに与えるには不向きに感じるセロリですが、実際は与えても大丈夫な野菜の一つなんです。
セロリにはどんな栄養がある?
ヨーロッパが原産で、せり科の植物であるセロリ。
生で食べたり、スープの材料として用いられる西洋野菜です。
セロリは、ビタミンB、C、Eのほか、カルシウム、カロテン、カリウムと言った栄養素を含んでいます。
また、食物繊維が豊富なので、便秘解消の効果が期待できる野菜です。
水分量の多いセロリ
セロリはその94.7%が水分です。
野菜の中でも、比較的多くの水分を含んでいます。
生でサラダなどで食べると、みずみずしくシャキシャキとした感触が楽しめるのは、この水分量の多さからなんですね。
セロリに含まれるシュウ酸の量
野菜をハムスターに与える時には、シュウ酸の含有量に注意が必要です。
シュウ酸は多くの野菜に少なからず含まれている成分で、体内でカルシウムと結合すると尿路結石の原因となってしまいます。
そのため、シュウ酸を多く含む野菜をハムスターに与えるのは危険です。
その点からいうと、セロリにはさほど多くのシュウ酸が含まれている訳ではありません。
日常的に与えるのでなければ、問題はないでしょう。
ハムスターにセロリを与える場合の注意点と与え方
セロリはハムスターに与えても大丈夫な野菜ではありますが、与える時には注意点や気を付けて欲しいことがあります。
水分量や食物繊維が多いので、与え方や与え過ぎに注意!
セロリは既述の通り、水分量や食物繊維の多い野菜の一つです。
ハムスターは、とても小さい体であるため、少しの水分量の過剰摂取であっても、軟便や下痢になってしまう可能性があります。
そして軟便や下痢はハムスターにとって、命とりになることもあるんです。
もしセロリを与えたいのであれば、水で良く洗い、水分をふき取って、ほんの少しの量(一回で食べきれる量)を与えるくらいにしましょう。
シュウ酸の摂取量を減らすこと
先ほど、「セロリのシュウ酸の含有量はそれほど多くはない」と書きました。
しかし、他に与えている野菜の中にもシュウ酸が含まれているのであれば、できれば摂取量は減らしておきたいところです。
シュウ酸は水に溶けやすいという性質があるため、生で与える場合には、食べやすくカットした後、15分程度水にさらしておきましょう。
その後、十分に水で洗ってから水分を拭き取り、ほんの少量を与えます。
もっと確実にシュウ酸を減らしたい場合は、1分ほどセロリを茹でましょう。
そのあと、冷ましてから水分を拭き取ってほんの少量を与えます。
少し手間に感じるかも知れませんが、茹でて与えた方が何かと安心です。
ハムスターはセロリを好んで食べる?
人間同様、ハムスターにも好き嫌いがあります。
特にセロリのような、味に独特の風味がある野菜は、食べないハムスターもいるでしょう。
こればっかりは与えてみないとわかりませんね。
もしセロリを食べてくれなくても、他の野菜を与えることで栄養の補給は可能です。
美容や健康に良いとされるセロリですが、ハムスターにとっては必ずしも必要な野菜ではないということ、覚えておいてくださいね。
まとめ
セロリはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な野菜なので、健康効果の高い野菜の一つと言えます。
しかしその独特の香りや風味から、敬遠する人も多い野菜です。
ハムスターの中にもセロリを食べる子と、食べない子がいますよ。
もし食べてくれなくても、特別心配する必要はありません。
その子は「セロリが苦手な子」と言うふうに理解してあげましょう。
また、セロリを食べなくても他の野菜を与えることで、必要な栄養は摂取できるので問題ありません。
食べないハムスターに無理強いするようなことは、止めてあげて下さいね。