私たちがおいしく食べて健康的な食材であれば、かわいいペットにも食べさせてあげたくなりますよね。
しかし人間にとっては安全な食材であっても、動物にとっては毒になる得るものもあります。
日常的によく食べられている食材の一つである豆腐はどうでしょう?
ハムスターは食べても大丈夫なのでしょうか?
今回はハムスターは豆腐を食べられるのか、という点について詳しくまとめています。
目次
豆腐はハムスターが食べても大丈夫!
大豆を原料とする豆腐は、ハムスターが食べてもOKな食材で、場合によってはとてもおすすめのできる食材でもあります。
しかし、無条件にたくさん与えても良いということではありませんよ。
与え方によってはハムスターが体調を崩すこともあるので、適量や頻度を守って与えるようにしましょう。
豆腐をハムスターに与えることのメリット
豆腐と言えば肉や魚ではないものの、高タンパクな食べ物の一つですよね。
何と言っても柔らかく、クセが無いので食べやすいのも魅力です。
ここではハムスターに豆腐を与えることのメリットについて紹介します。
成長期の栄養補給に最適
人間も成長の過程で必要な栄養が変わるように、ハムスターにも成長期にはたくさん摂取させたい栄養があります。
その栄養素の一つがたんぱく質なのです。
たんぱく質は主食であるペレットにも含まれていますが、成長期に摂取させたい量としては物足りなく感じます。
そこでペレットにプラスして、高タンパクである豆腐を与えることが推奨されます。
たんぱく質は、骨や筋肉、毛などを中心とした体作りに大量に消費されます。
ハムスターは生後3か月ころまで成長が著しいので、そのころまでは豆腐でたんぱく質を補給してあげると良いでしょう。
妊娠中・出産後のハムスターへのたんぱく質補給にも
成長期とともに、妊娠中・出産後のハムスターにも豆腐はお勧めです。
というのも、妊娠中のハムスターには通常時の3倍ほどのたんぱく質が必要とされています。
妊娠時のハムスターに十分なたんぱく質を与えることで、未熟児の出産や出産頭数の減少といった効果に期待が持てます。
また、産後には子食いや育児放棄の防止にも効果があります。
病気や病後のハムスターへ与える場合
豆腐と言えばその柔らかさも特徴の一つですが、ハムスターが口腔内を患っていて堅いペレットが食べられない時などにもおすすめです。
また、病後など食欲がないハムスターにも、ペースト状にして流動食として与えることもできますよ。
豆腐を与える場合の適量や頻度
豆腐は個体によっては嗜好性が高いため、頻繁に与えていては主食であるペレットを食べなくなってしまう可能性があります。
そのため、上記のような成長期、妊娠中・産後、病後の回復時と言った場合を除いて、おやつとして与える場合には、与え過ぎには注意が必要となります。
基本的にペレットから必要なたんぱく質は補えるので、おやつとして与える場合には5mm角程度のものを、ひとかけら与える程度で充分です。
また、頻度としては週に1回ほどで良いでしょう。
ハムスターに豆腐を与える場合の注意点
豆腐をハムスターに与える場合、下記の点に注意しましょう。
水切りをしたものを与えること
豆腐は水分量の多い食材です。
そのため、与える前には水分を切ったものを与えるようにしましょう。
キッチンペーパーなどで余分な水分を取り除いたものを与えることが大事です。
過剰な水分摂取は下痢の原因となるので、気を付けてあげて下さいね。
余分な味付けはしない
ハムスターに豆腐を与える場合には、味付けは不要です。
醤油や塩などの調味料は、ハムスターにとってその塩分濃度が有害となり得ます。
与える場合は食べ切るまで見守る
豆腐は傷むのが早い食材です。
もし与えた豆腐をすぐに食べ切らない場合は、ケージ内で腐敗することも考えてすぐに処分してしまいましょう。
食べている間は見守っていてあげると安心ですね。
たんぱく質以外の豆腐の栄養素
豆腐はたんぱく質以外にも、多くの栄養を含んでいます。
代表的なものには、カルシウム、カリウム、ビタミンB群、鉄分、イソフラボンなどがあります。
その中でもイソフラボンは、骨を強化する働きがあるため、骨粗しょう症の予防に期待ができますよ。
ハムスターに与える豆腐の種類
豆腐と言えば絹ごしと木綿がありますが、どちらがハムスターに与えるのに適しているのでしょうか。
栄養面からの違いを言えば、木綿豆腐は絹ごし豆腐に比べて、たんぱく質、カルシウム、鉄分を1.3倍含んでいます。
絹ごし豆腐は、木綿豆腐に比べて水分量も多いのですが、カリウムやビタミンB群も多く含んでいます。
成長期、妊娠中・産後には木綿豆腐、病気や病後の食事には絹ごし豆腐など、使い分けるのも良いかも知れませんね。
ハムスターに豆腐を与える場合にデメリットはある?
動物に食べ物を与える時に気にしなければならないのは、「毒性がないか」、「アレルギー性がないか」と言ったところだと思います。
豆腐に関して言うと、注意しなければならないのは、原料である大豆についてでしょう。
大豆から豆腐を作る過程では、熱を加える作業があります。
豆類は生で食べると消化不良を起こす可能性がありますが、熱を加えることでその問題は解消されます。
また、大豆のアレルギー性についても、熱を加えることでアレルギー物質が性質を変えると言われているので、ハムスターが大豆アレルギーを起こす心配はほぼ無いと言って良いでしょう。
豆腐は高タンパクな食材ではありますが、高カロリーな食材でもあります。
そのため、与え過ぎることによって肥満になってしまう可能性はあります。
基本的には成長期、妊娠中・産後のたんぱく質補給と療養食として利用するのが望ましく、日常的に与える食べ物ではないと理解しておきましょう。
まとめ
高タンパクで高カロリーな豆腐は、ハムスターにもおすすめできる食材の一つです。
しかし、毎日与えるのは避け、基本的には療養食やたんぱく質の補給を目的に与える食材として覚えておきましょう。
嗜好性が高いので、ハムスターに与えると喜んで食べる個体が多いでしょう。
しかし、与え過ぎは肥満の元。
おやつとして与える場合には、適量と適切な頻度を守って与えるようにしましょうね。