ハムスターの好物と言えばひまわりの種!と思っている方も多いでしょう。
アニメなどの影響もあって、好物ならたくさんあげたらいいと思っている方もいるかもしれません。
しかし、好物ではあっても、ハムスターにたくさん与えてはいけないのがひまわりの種です。
なぜあげ過ぎはいけないのか、あげ過ぎるとどんな危険性があるのかなど、適量なども含めて今回はご説明します。
ハムスターがひまわりの種を好むのはなぜ?
多くの方の持っているイメージ通り、ハムスターはひまわりの種が大好きです。
では、なぜ好きなのかというと、脂肪分が多いからです。
人間や他の動物もそうだと思いますが、生きるためのエネルギーを摂取するため、脂肪分が多い食べ物を好んで食べる傾向があります。
ハムスターも脂肪分の多いひまわりの種を食べて、栄養を蓄えようとしているんですね。
ひまわりの種をあげる時の適量
では、ひまわりの種をあげる時、どのくらいあげたらよいかというと、基本的には1日3粒程度です。
少ないと感じた方もいるかもしれませんが、それ以上はあげ過ぎになります。
小型のハムスターであれば、もっと少なくて大丈夫です。ひまわりの種はそれだけ脂肪分が多いのです。
ひまわりの種をあげる頻度
では、頻度はどれくらいかというと、1日の量を守っていれば、それほど気にする必要はありません。
しかし、必ず毎日あげたいという場合は、1日1粒にする方がよいでしょう。
寒い時期は少し多めにあげてもOK
基本的には1日3粒程度ですが、寒くなる秋や冬は、少し多めにあげても大丈夫です。
寒さに対応するために脂肪をため込むので、その助けとなるように少し多めにあげて、ハムちゃんに喜んでもらってもいいですね。
コミュニケーションを深める手段としても◎
また、ハムちゃんとのコミュニケーションを深めるためにひまわりの種を活用するのもおススメです。
手にのってくれた時や、お散歩中などに近づいてきた時にあげると、ハムちゃんが喜びますし、飼い主さんに近寄ると美味しいものをもらえると思って、よりなつくようになりますよ。
まとめて買った時は保管に注意
上記の適量を守っていると、ある程度まとまった量で売っているひまわりの種を買った時、なかなか減らないなと感じるかもしれません。
小分けパック状になっているものなら心配ないですが、量が多い場合はしっかりと密閉して保存したり、乾燥材を入れたりして、カビが生えるなどの問題が生じないようにしましょう。
ひまわりの種だけあげるのは健康上問題あり
適量を守らずにあげ過ぎたり、好物だからといってひまわりの種だけあげていると、ハムちゃんの健康に問題が生じる可能性が高くなります。
どんな良くないことがあるのか、以下にご説明しますね。
野生のハムスターの方が栄養管理は上手?
野生のハムスターの方が、食べ過ぎによる肥満などで外敵に狙われる危険が増えないよう、栄養管理を上手にしていました。
余分な分は寝床などに隠しますが、ペットのハムスターはそのような危険もなく、与えた分食べてしまう子もいるので注意が必要です。
ひまわりの種をあげすぎると肥満の原因に
ひまわりの種は脂肪分が多いことをご説明しました。食べ過ぎるとハムちゃんも肥満になることは、容易に想像ができますね。
肥満は人間もそうですが、ハムちゃんにとっても健康上良くない状態です。
具体的にどんな病気になるかは、後でご説明します。
栄養バランスが偏る
ハムスターは雑食性で、植物やその種子、昆虫など、様々な物を食べます。
当たり前ですが、ひまわりの種一種類だけだと栄養が偏ってしまいますし、脂肪分のとり過ぎにもなります。
栄養バランスのとれたペレットを主食として与えるのが、ペットとして飼われているハムスターの食事の基本です。
歯が伸びすぎてしまう
ひまわりの種は比較的柔らかい食べ物です。
ハムスターは硬いエサなどをかじって歯を削っていく必要があるので、ひまわりの種だけでは歯が伸びすぎてしまいます。
歯が伸びすぎると食べ物を食べづらくなってしまうので、死活問題になってしまいますね。
主食のペレットを避けるようになってしまう
好物のひまわりの種をたくさんエサ箱に入れてしまうと、美味しいものばかり食べて肝心のペレットを食べなくなってしまう可能性があります。
それだと栄養が偏ってしまうので、健康上良くないのです。
ひまわりの種の食べ過ぎでこんな病気に!
では、ひまわりの食べ過ぎによって具体的にどんな病気になってしまうのか、以下にご説明します。
肥満が原因となって起きる病気
肥満は人間においても様々な病気の原因となりますが、ハムスターにとっても同じです。主に以下の3つの病気が心配されます。
腎臓の病気
肥満でも腎臓の機能に異常が出て、老廃物を体外に排出できなくなります。
体重は減るのに体はむくんでいく、といった症状が見られるようになります。
肝臓の病気
肝臓に異常が出て、食欲低下や下痢といった症状、お腹に水がたまる「腹水」といった症状が出ることもあります。
皮膚の病気
栄養バランスが偏ったことなどが原因で、お腹や背中などの体毛がはげる病気です。
飼い主さんから見ても異常が発見しやすい病気ですので、見つけたらすぐに動物病院に連れていきましょう。
腰や関節に負荷がかかって危険
体重が軽いハムスターでも、体重増加による骨などへの負担は避けられません。
肥満による体重増加は骨折の危険性も高めます。
かみ合わせが悪くなる
ひまわりの種ばかりだと歯が伸びすぎてしまうと上記に説明しましたが、その結果起こるのが、不正咬合です。
かみ合わせが悪くなることで食べ物が食べづらくなるので、伸びすぎてしまった場合は、動物病院で切ってもらうなどの対処が必要です。
まとめ
今回はひまわりの種にまつわる情報をお伝えしました。
ハムちゃんの大好物のひまわりの種ですが、適量を守ってハムちゃんの健康管理をするのも飼い主さんの役目ですね。
ハムちゃんとの仲を深めるのにも役立つので、上記の内容に注意して、ひまわりの種を活用してみてくださいね。