基礎知識

ハムスターはどこに埋める?公園は?箱や深さなど埋葬方法まとめ

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ペットを飼っている人に必ず訪れるのは、ペットとの別れです。

とても悲しい出来ことですが、避けては通れない道ですね。

ハムスターの場合、平均的な寿命が2~3年ということもあり、早い段階から亡くなったあとのことを考えなければなりません。

もし飼っているハムスターが亡くなったならば、どのように供養してあげれば良いのでしょうか。

埋葬方法や埋葬場所など、考えなければならないことは少なからずありますよ。

今回は、残念ながらハムスターが亡くなってしまった場合の、埋葬方法や埋葬場所などについて、詳しく紹介しています。

ハムスターが亡くなった場合、どこに埋葬する?

もしハムスターが亡くなってしまったならば、一番最初に考えるのは「どこに埋葬してあげれば良いのか?」ではないでしょうか。

ここではハムスターの遺体を埋葬できる場所について紹介しています。

自宅の庭や私有地

一軒家に住んでいる飼い主さんの場合、一番最初に思いつくのは自宅の庭などの私有地の空き地です。

ハムスターの場合体も小さいため、庭があるお宅であれば埋葬場所に困ることはないでしょう。

また、かわいがっていたペットを身近に感じられるという意味でも、自宅の庭を埋葬場所に選ぶのはお勧めです。

埋葬方法やその時の注意点に関しては後程詳しく解説します。

賃貸やマンションならば、プランターなどの園芸用品を利用する

賃貸やマンション住まいで庭がないという飼い主さんの場合、ベランダなどを利用してプランターなどの園芸用品を使って埋葬することができます。

ペット霊園も選択肢の一つ

自宅に庭もなく、プランターに埋葬するのも色々と心配という飼い主さんの場合、ペット霊園や合同墓地に埋葬するという手段もあります。

ただしこの方法の場合は、土葬ではなく火葬したのち埋葬ということになります。

ハムスターのような小動物の場合、火葬後に骨を残すということは難しいため、何も残らないということもあります。

そういった状況に、悲しみが深くなってしまう飼い主さんもいるようですね。

また、火葬の後に霊園に埋葬ということで、高額な費用が発生してしまう事も理解しておかなければいけません。

公園など公共の場所に埋葬するのはNG!

自宅に埋葬ができないからと、安易に近くの公園に埋葬してはいけません。

公共の場所にペットなどの動物を埋葬してしまうと、法律に触れる可能性があるからです。

軽犯罪法、第1条27項には「公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物又は廃物を棄てた者は拘留又は科料に処する」という記載があります。

ハムスターを公園に埋葬することは、死体の破棄、遺棄とみられ、法律違反、犯罪ということになってしまうんです。

罪に問われなかったとしても、公園に埋葬することにはデメリットが多すぎます。

多くの人や動物が利用する公園では、遺体が他の動物によって掘り返されたり、雨風の影響で埋葬場所から露出することも考えられます。

法に触れないためにも、ハムスターのためにも、公園に埋葬するという方法は選択肢に入れないでくださいね。

埋葬(土葬)の方法を詳しく解説!

埋葬場所が決まっても、どんなふうに埋葬してあげれば良いのか、埋葬の方法がわからない飼い主さんもいることでしょう。

ここでは土葬での埋葬方法について、注意点など詳しく紹介しています。

庭などに土葬する場合

自宅の庭などに土葬する場合、ただ単に遺体を土に埋めて終わりということではありません。

もし安易に庭に埋葬してしまったのならば、腐敗臭や虫の発生に悩んでしまう事になるかもしれないんです。

また、野生動物などに荒らされて、遺体を掘り返されてしまうこともあります。

そうならないためにも、しっかりと埋葬してあげる必要があります。

具体的な方法は下記を参考にしてみて下さいね。

遺体は箱などに安置してあげよう

ハムスターが亡くなっても、すぐに埋葬する気にはなれないかもしれません。

かわいがっていたペットです、お別れをする時間も必要ですよね。

そういった場合に、ハムスターよりも少し大きめの箱にハムスターを安置してあげましょう。

箱のまま埋葬するのであれば、木箱や紙でできた箱を利用するのが良いでしょう。

この場合の箱は、人間でいうところの棺に当たります。

好きだった食べ物や、温かいお布団など、一緒に埋葬しても問題ないものであれば入れてあげても良いでしょう。

埋葬するまでに1日以上かかるようであれば、保冷剤などを箱の中に入れてあげることも必要です。

夏場は特に、遺体の腐敗が進むスピードも速くなります。

お別れはとても悲しいですが、なるべく早く埋葬してあげたいですね。

深めに掘って埋葬しよう

先ほども既述した通り、埋葬の仕方によっては異臭や虫が発生したり、他の動物によって遺体を掘り返されてしまう危険があります。

そうならないためにも、ある程度の深さを掘ってから埋葬する必要がありますよ。

だいたい30~50cm程度の深さがあれば、簡単に掘り返されることはないでしょう。

庭でも草木が生えている周辺に埋葬してあげると、遺体の分解が進みやすく、自然に還るのも早くなってきます。

埋葬後は、最初の状態よりも多めの土をかぶせてあげ、少し盛り上がったような状態にしてあげると、埋葬場所がわかりやすくて良いですね。

プランターに土葬する場合

マンションや賃貸などでは、ベランダなどを利用してプランターに埋葬する方法があります。

その場合にもいくつかの注意点がありますよ。

陶器や素焼き製で深さがあるものを選ぶ

プラスチック製のプランターは安価で手に入れやすいのですが、2年ほどで劣化してしまう可能性があります。

埋葬した遺体が2年間で完全に土に還るということは難しく、先にプランターが破損してしまっては困ってしまいますね。

プランターの場合は、陶器製のもの、素焼製のものを選ぶ必要があり、こちらも動物に掘り返される危険などを考えると30cm以上の深さがあるものが理想的ですね。

植物を植える時と同じような手順で土を入れる

プランターの底は、水はけを良くすために穴が空いています。

そこから土が漏れたり、虫が侵入するのを防ぐために、ネットを敷きます。

その上に園芸用の石を置き、石の上から土を10cmほどかぶせましょう。

土を敷いたならば、そこに遺体を安置し、さらに深く土をかぶせていきます。

ハムスターを埋葬したプランターで花などを栽培することもできますが、その場合、遺体を掘り返さないように注意が必要です。

また、花に水を与えていることで、カビなどが発生する可能性がありますので、それが気になる場合にはお墓としてのみ使用しましょう。

埋葬するときに使用する土は?

基本的には、どんな土を利用しても構いません。

しかし、少しでも遺体を早く土に還してあげたいという場合には、腐葉土や園芸用のたい肥などが入っている土を利用しましょう。

腐葉土のような軽い土は空気を良く含み、菌や微生物の働きが活発になります。

そのため遺体の分解も早く進むことになるんです。

プランター葬にする場合のデメリット

プランターに遺体を埋葬した場合、庭などに埋葬した場合に比べて、遺体が自然に還るまでにかなりの時間を要します。

10年以上はかかると言われていますよ。

また、臭いや虫の発生の頻度も上がってしまいます。

そういった点が気になる人は、プランター葬にするのは避けた方が良いかも知れませんね。

埋葬(土葬)以外の方法は?

庭もなく、プランター葬も避けたいという人は、火葬という選択もあります。

もしペット霊園で埋葬しなくても、火葬のみを業者にお願いすることもできますよ。

また最近では、小動物であっても骨を残すような火力で火葬してくれる業者もあり、骨だけでも身近に埋葬したいという人には最適ですね。

ペット霊園が遠くて行けないという場合にも、「移動火葬」と言って火葬ができる車両を自宅まで派遣してくれる業者もありますよ。

身近にはどんな業者があるのか、一度詳しく調べておくと良いですね。

悲しいけれど...ごみとして処理する方法もあります

埋葬もプランター葬も火葬もできない!と言った場合、ハムスターの遺体をごみとして処分することが可能な場合があります。

これは自治体によって取り扱いが違うので、全ての人が対象と言うわけではありません。

自治体によっては、可燃ごみや生ごみとして対応してくれるところもあるようなので、「やむを得ず」と言う場合には対象地域かどうか調べてみると良いでしょう。

ペットとして愛着を持って育てていたハムスターを、ゴミとして処分するということは、個人的には避けてもらいたいところです。

まとめ

ハムスターの平均寿命は2~3年ほどですが、それは病気やけがをせず、元気に過ごした場合です。

もし病気やけがをしたのであれば、もっと早めに亡くなってしまう可能性がありますし、突然死もないとは言いきれません。

かわいがっていたペットが亡くなってしまうのは、本当に悲しい出来ことですが、きちんと弔ってあげるためにも、早い段階から亡くなった後のことを考えておきましょう。

土葬であれ火葬であれ、弔いの気持ちを持って、しっかりと供養してあげることが大事ですよ。